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【NEXT 3月特集】 マインドフルネス ヨガ&ピラティス "Yoga"篇

2017.02.25 土 スキルアップ

【Yoga】

CASE #1 -『マインドフルネス瞑想』に詳しい松村憲さんに学ぶマインドフルネス
 
CASE #2 - 心理学的治療に活かす長谷川洋介さんに学ぶマインドフルネス
 
CASE #3 - ヨガスタジオチェーンのリーディングカンパニースタジオ・ヨギーにおけるマインドフルネス
 
CASE #4 - フィットネスクラブチェーンオージースポーツにおけるマインドフルネス
 
CASE #5 - 一流アスリートや芸能人、経営者が通うデポルターレヨガスタジオにおけるマインドフルネス

 ※特集内容はインストラクター・トレーナーのキャリアマガジン誌「月刊NEXT3月号」でもご覧いただけます。

CASE #5 一流アスリートや芸能人、経営者が通うデポルターレヨガスタジオにおけるマインドフルネス


都会の一等地、西麻布にあるプライベートパーソナルジム「デポルターレクラブ」は、一流のアスリートや芸能人、政治家や経営者、外資系エリートが通うジムとして知られている。そのオーナー兼パーソナルトレーナーの竹下雄真さんは2014年にブティックスタジオ「デポルターレヨガ」をオープン。意識の高いクライアントからのマインドフルネスへのニーズに応えている。

マインドフルネスで究極のパーソナルトレーニングを提供


竹下雄真さんは、自身のマインドフルネスとの出会いから、その魅力までを『外資系エリートがすでに始めているヨガの習慣』と題した書籍にまとめ、マインドフルネスとしてのヨガを啓発する一人。

同著書は、デポルターレクラブメンバーで、著名クリエイターの高城剛氏からのレコメンドもあり、大きな反響を呼んでいる。

竹下さんは「デポルターレヨガ」をオープンした経緯について、こう話す。

「ヨガとの出会いは、世界をとびまわって仕事をしている高城さんに勧められて2012年にスリランカに行ったことがきっかけです。スリランカ仏教の原点と言われるキャンディという古都で、ヨガや瞑想を体験する機会に恵まれました。そこにはヨーロッパの人がたくさん瞑想をするために訪れていて。時を同じくして、グーグルでもヨガレッスンがマインドフルネス実践法の一つのとして採り入れられていることが『サーチ・インサイド・ユアセルフ』という本で紹介され反響を呼びました。多くのアスリートもヨガをトレーニングに採り入れていることもあり、自もヨガを実践しながら学びを深めていきました」

竹下③


竹下さんが特にヨガに興味を惹かれたのは、メンタルが鍛えられることだ。

パーソナルトレーナーとしてクライアントにフィジカルトレーニングを提供してきたが、「何か足りない」と感じていたことが、このメンタルを強くすることをサポートすることだったと振り返る。

意識の高い人が実践するマインドフルネス


ヨガやマインドフルネス瞑想を行うことで、どんな環境でも平常心で高いパフォーマンスが発揮できることは、数々の研究でも明らかになっている。

トップアスリートが何万人の観客の前で、最高のパフォーマンスを発揮できる状態を「ゾーンに入る」というが、この状態では、脳内物質としてセロトニンが出ているという。インドにあるベナレス・ヒンドゥー大学の研究では、ヨガを行うことで、セロトニンが著しく増加することが確認されている。

また、デポルターレヨガにて、高城剛さんの脳波を測定しながらヨガを行ったところ、データとしてα波が出ていることが確認された。

α波は、右脳が活性化し、リラックスしつつも集中力が高まっているときに分泌されるもので、ここでもヨガの効果が数値として確認された。竹下さんは、これらの科学的に裏づけが進んでいることも広く共有しながら、特に、世の中に高い影響力を持つ人たちに、ヨガやマインドフルネスを啓発したいと考えている。

「一流のアスリートやビジネスエリートをはじめ、意識の高い人は、やはりいいものを常に探し、実践しています。その中で今選ばれているマインドフルネスを理解し、実践することで、トレーナーとしてもよりいいサービスが提供できるようになります。

高城


瞑想をしても特別なことは起きませんし、即効性もないので、その良さを実感したり、続けようというモチベーションを得にくい方々も多い。今は、マインドフルネスに興味を持つ方々をまずサポートして、ヨガやマインドフルネスの効果をさらに形式知化していきたいと思っています。

そして、そうした影響力のある方々からヨガやマインドフルネスのコンセプトが広がることで、よりよい社会を作ることにも繋がっていくと考えています」

【デポメディテーション】

60分間のマインドフルネス要素を多く採り入れたヨガ。呼吸法の後、アーサナを10ポーズほど行っていく。アーサナは、その日の季節や天候、参加者に合わせて、インストラクターが選んでいくようにしている。

朝と夜にクラスを設定しているが、朝のクラスは1日の活動のために立位のアーサナを多く採り入れ、夜のクラスは1日を締めくくり、次の日に繋げられるよう座位のアーサナで構成している。

デポメディテーションクラスを開発し、指導にもあたるItsukiさんはこう説明する。

「瞑想は何かに集中することが大切で、心を無にする禅とはアプローチが違います。意識を集中するうえで、参加者お一人おひとりが、自身の呼吸や動きを見つけていただきたいので、難しかったり、きついポーズは行いません。ポーズに気をとられると、呼吸や意識が乱れてしまうからです。また、座っての瞑想ではなく、動的な瞑想にすることで、身体と心をリンクしていただくことも企図しています」

お話を聞いた方 竹下雄真さん
株式会社ポジティブ代表取締役。パーソナルトレーナーとして活動後、早稲田大学スポーツ科学研究科を修了。2011年に西麻布にプライベートパーソナルトレーニングジム「デポルターレクラブ」をオープン。2014年に広尾に「デポルターレヨガ」をオープン。「人類の心身の健康を進化させる」をビジョンに活動を続けている。著書に「外資系エリートがすでに始めているヨガの習慣」ダイヤモンド社などがある。


お話を聞いた方 Itsukiさん
高校在学中からモデルとして活躍。人の健康に貢献することを目指しヨガインストラクターへ転身。決まったポーズに合わせるのではなく、一人ひとりに備わる身体の本質に合わせたヨガをテーマに、インストラクターの実績を重ねながら、指導者としても多くの人材を輩出。全米ヨガアライアンス ヨガインストラクター養成講師。




【記事出典】
月刊NEXT 2016/March No.120 

【企画・構成】
株式会社クラブビジネスジャパン
オンライン事業部フィットネスビジネス編集部:庄子  悟

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