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【NEXT 3月特集】 マインドフルネス ヨガ&ピラティス "Yoga"篇

2017.02.25 土 スキルアップ

【Yoga】

CASE #1 -『マインドフルネス瞑想』に詳しい松村憲さんに学ぶマインドフルネス
 
CASE #2 - 心理学的治療に活かす長谷川洋介さんに学ぶマインドフルネス
 
CASE #3 - ヨガスタジオチェーンのリーディングカンパニースタジオ・ヨギーにおけるマインドフルネス
 
CASE #4 - フィットネスクラブチェーンオージースポーツにおけるマインドフルネス
 
CASE #5 - 一流アスリートや芸能人、経営者が通うデポルターレヨガスタジオにおけるマインドフルネス

 ※特集内容はインストラクター・トレーナーのキャリアマガジン誌「月刊NEXT3月号」でもご覧いただけます。

CASE #3 ヨガスタジオチェーンのリーディングカンパニースタジオ・ヨギーにおけるマインドフルネス


首都圏にヨガスタジオを13店舗展開するスタジオ・ヨギーを経営する株式会社ロハスインターナショナル。設立は2004年。これまでスタジオ・ヨギーでは「マインドフルネス」という名称を冠したクラスこそないものの、マインドフルネスのコンセプトは、会社設立当初からすべてのプログラムに共通して採り入れ、社会に向けて広く発信してきている。

マインドフルネスは企業理念


スタジオ・ヨギーが成長を遂げた背景に、米国セレブから始まったヨガの大ブームを受けて、2000年代初頭から日本にもその大きな流れが来たことがある。ダイエットやボディメイクを目的とした女性に支持を得て、ヨガ人口が急増。

スタジオ・ヨギーは、ヨガスタジオをチェーン展開したリーディングカンパニーとなり、ヨガの浸透とともにクラスも多様化させてきた。現在プログラムは、大きく①ヨガ、②ピラティス、③ビューティ・ペルヴィス(骨盤調整)という3つのカテゴリーで展開しているが、全てのプログラムに、マインドフルネスのコンセプトが貫かれているという。

「どのプログラムでも、自分の身体に気づくことから始めます。片方を動かしたら、一度もとのポジションに戻って左右の身体の違いを感じる。その後、もう片方も動かして、再び、先ほどと今の身体の違いを感じる。身体が一秒一秒変わっていることや、呼吸も一回一回違うこと、意識が定まらず他のことを考えても、それに気づいて、今に戻ってくればよい。そうした気づきの体験をしていくと、マインドフルな状態でエクササイズができるようになり、日常でも、身体も心も整った状態を維持しやすくなります」

ヨギー②


同社の企業理念には「本来あるよさに目を向け尊重すること」とあり、レッスンでお客さま一人ひとりの良さを大切にするとともに、指導者一人ひとりの良さも大切にしている。

そのため、マインドフルなコンセプトを全プログラムに貫きながらも、ヨガのシークエンスやレッスン構成、流れなどは、インストラクターに任せている。ヨガ哲学も大事にしており、インストラクターは全員ヨガの経典である「ヨーガスートラ」を読み、自分の軸を持つことの大切さを、お客さまとも共有している。

一人ひとりが唯一無二な存在であること、同じように見える道でも変化していること、ものごとを良い悪いで判断せず受け入れることなどは、マインドフルネス瞑想にも出てくる考え方だが、こうしたヨガ哲学を、レッスンの前に、インストラクターがショートトークの中で、分かりやすく伝えるようにしている。近年、この話を楽しみにスタジオに通うお客さまも増えているという。

【スタジオヨギー】ヨガ・ピラティス イントラクラター募集!

スタジオ・ヨギーは、“本来あるよさに目を向け尊重すること”をモットーに展開。新店オープンも続々計画中です。ヨガインストラクターとして指導いただける方のオーディションを実施いたします。特に土日または平日夜に指導いただける方の応募お待ちしています。

>>スタジオヨギー求人情報はこちら

マインドフルネスを、自宅、職場にも


近年注目されている「マインドフルネス」は、瞑想の方法として紹介される場合が多いが、スタジオ・ヨギーのプログラムの中でも瞑想の要素が多いプログラムに「ヨガ・ニドラー(寝たまんまヨガ)」や「メディテーション・ベーシック」がある。

「ヨガ・ニドラー」は「ガイド瞑想」という手法を用いるもの。「メディテーション・ベーシック」は、股関節を開き、呼吸法で瞑想の準備をしてから瞑想をする。ポーズ中や呼吸法の時には自分の身体の意識を高めていく。マインドフルネスでは、意識を今や自分に集中することで、脳を休ませることができる効果が謳われているが、それを身体や呼吸の意識から脳のリラックスを導く手法をとっている。

マインドフルネスをより広い人々に届けようと、インターネット情報サイトのエキサイト株式会社協力の元に2012年にリリースした「寝たまんまヨガ」アプリも人気で、これまでに140万ダウンロードを達成している。

また、企業などからメンタルケアとしての瞑想クラスやイベントなどの依頼も増えてきている。特に脳科学に詳しいドクターとのコラボイベントが人気だという。スタジオ設立当初から提供しようとしてきた本質的なサービスを、科学的裏づけや、テクノロジーとともに、さらに多くの人に届けていけることに期待を寄せている。

【ヨガニドラー(寝たまんまヨガ)】

スタジオ・ヨギーで受けられる60分のプログラム。最初の30分はヨガで身体を動かし、その後30分はマットに寝た状態で、頭の先から足の先まで順番に意識を向け、その部位をリラックスするように意識を向けていく。

身体の部位と、その部位の動きを司っている脳が繋がっていることから、身体をリラックスさせていくことで、脳のリラックスを促していく。

ヨギ―①


【アプリ『寝たまんまヨガ 簡単瞑想』】

自宅で「寝たまんまヨガ」が実践できるアプリ。ヒーリングミュージックとともに、身体の意識や呼吸へのインストラクションが流れる。仰向けに寝ながら、マインドフルネスが実践できる。目的別に10分から30分の瞑想プログラムが用意されている。

ヨギー③


【メディテーション・ベーシック】

スタジオ・ヨギーで受けられるプログラムの中でも瞑想の要素が強いクラス。75分のレッスンのうち、最後の20分は瞑想に充てている。

近年の瞑想に関する科学的な研究で、瞑想により副交感神経が優位になるレベルが、10分より20分のほうが顕著に高くなるということが検証されている。瞑想中は、ヨガのマントラを心の中で繰り返す。マントラは「ソーハム」(それは私です)、「オーム」(普遍の意識)などを用いて、今の自分に意識を集中させていく。

このクラスを担当するインストラクターは、瞑想体験を十分に持っていることが必要で、マインドフルネスの元ともなっている、ヴィパッサナ瞑想の10日間トレーニング、もしくはヨギー・インスティテュート主催の『メディテーション・インテンシヴコース』の受講修了に加えて、1年以上、自分でも毎日瞑想をしていることが担当するうえで必要条件としている。

ヨギー②


お話を聞いた方 キミさん
studio yoggy ヨガインストラクター。エグゼクティブ・ディレクター。1995 年より瞑想を始める。2000 年単身インドに渡り、瞑想とヨガを学ぶ。著書に『いちばんよくわかるYOGA ポーズ全集』、『寝たまんまヨガCD ブック』他。『寝たまんまヨガ 簡単瞑想』のアプリは140万ダウンロードを突破。

【スタジオヨギー】ヨガ・ピラティス イントラクラター募集!

スタジオ・ヨギーは、“本来あるよさに目を向け尊重すること”をモットーに展開。新店オープンも続々計画中です。ヨガインストラクターとして指導いただける方のオーディションを実施いたします。特に土日または平日夜に指導いただける方の応募お待ちしています。

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