FITNESS BUSINESS

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【月刊NEXT特集】疲労回復&機能改善のジム運営#5 R-body project

2018.05.28 月 キャリアアップ スキルアップ

「フィジカルコンディショニング」で 痛みや疲れのない身体をつくる
R-body project

R-b2お話を聞いた方
R-body project代表取締役 鈴木岳.さん

身体の機能を改善すれば、痛みと疲れが予防できる

R -body project(以下、R -body)では、機能改善のための「フィジカルコンディショニング」にフォーカスしたジム運営で、オリンピック選手から一般生活者まで広く支持される成果を残してきている。これまでの15年間で約5,000人の身体の評価を行い、のべ250,000回のパーソナルセッションを提供してきた。

顧客ニーズとして多いのは腰痛や肩こりなどの不定愁訴の改善と、アスリートの場合は肩や腰、膝など、関節の痛みやケガ予防が中心。R -bodyで開発してきているフィジカルコンディショニングをコンセプトとしたトレーニングで、機能不全のほとんどが4~8回のトレーニングセッションで改善、腰痛では平均8回のトレーニングセッションで腰部への直接的対処なしにペインスケールが0になるという実績が得られている。その他にも、「ぎっくり腰を年2回くらいやっていたが、トレーニングをするようになってからなくなった」「マラソンでの膝の痛みがなくなった」など、日常生活でも痛みや疲れを感じることが少なくなったという実感を持つクライアントが多い。

トレーナーだからこそできるフィジカルコンディショニングのサポート

コンディショニングとは、身体と心の調子が整っている状態を維持する行為で、人によっては、睡眠、食事、趣味や仕事もコンディショニングに繋がる。その中で、トレーナーとしてコンディショニングを特にサポートできるのはフィジカルコンディションで、身体の状態を崩す原因がどこにあるかを知り、その原因となっている部分の不具合を科学的に改善していくことをサポートすることだと、同ジム代表の鈴木岳.さんは話す。

「R -bodyでは、『病院に行くか、R -body にいくか』というタグラインでフィジカルコンディショニングを啓発しています。日本は国民皆保険が浸透していて、痛くなったら行けるクリニックや病院はたくさんあり、治療体制は世界一と言えるほど整備されています。

その分、欧米に比べてフィットネスもコンディショニングも必要性を感じづらい環境なのですが、『痛くなる前に行くところもありますよ』『痛くならない身体をつくりませんか』というメッセージを、広く一般生活者の方々に届けたいと活動しています」

これまで15年間にわたる機能改善に特化したトレーニングセッションの提供経験から、R -body における身体の評価ガイドライン~プログラミングの法則が出来上がり、クライアント一人ひとりの状況に合わせてオーダーメイドのトレーニング指導を提供することには変わりがないものの、オーダーメイドの意味が変わってきているという。

「以前は、1 0 0 人のクライアントに合わせて100通りのプログラムを作成していましたが、現在は、姿勢や動きの評価の方法と、改善すべきポイントに関連する主要関節のモビリティとスタビリティを確保し、動きを統合していくことで、健全な動きと機能をとりもどせるという法則が見えてきたので、提供するプログラムはとてもシンプルになりました。この法則に沿って考えると、どんな痛みや障害を持った方でも、トレーニングプログラムは共通した流れに集約されます。

ただ、身体の特徴や動きのクセが一人ひとり違うので、注意するポイントは100通り。この注意ポイントを上手くコーチングするのがトレーナーの仕事になるわけです。クライアント自身が、自身のコンディショニングが崩れる要因と、その改善のためになぜこのトレーニングをするのかに理解を深めてやり方を覚えれば、家でもできるエクササイズばかりです。そのためR -bodyでは、『T r a i n i n g &Education』を指導コンセプトに、一人ひとりの方のトレーニングにおける自立もサポートしています。今後は、ジムはトレーニングする場所から定期的に身体をチェックしにくる場所として位置づけていただくことも啓発していきたいと考えています」

メンバーの自立を促す指導コンセプトと運営体制により、ジムとしてもより多くのメンバーの受け入れが可能になり、自分に合ったフィジカルコンディショニングをより多くの方々に提供できる機会が広がることになる。

それにより、痛くなってから病院に行くのではなく、「フィジカルコンディショニングで痛みを予防する」という認識が一般生活者にも広く浸透していくことを目指している。

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