FITNESS BUSINESS

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フィットネスクラブをサポートする「グループフィットネスマネジメント」 グループフィットネスの研修によってクラブを活性化

2020.03.31 火 News & Trends

世界100ヶ国以上、20,000クラブで導入されているレズミルズプログラム。日本でも、約950のクラブで展開されている。同社は、レズミルズプログラムを展開するだけでなく、クラブのビジネスをより成長させるためのマネジメント研修「グループフィットネスマネジメント(以下、GFM)」も行っている。

お話を訊いた方

Les Mills Japan 合同会社 CEO 大工大育氏

グループフィットネスによりクラブを成功に導くマネジメント研修

グループフィットネスマネジメント(以下、GFM)とは、グループフィットネスを活用して会員さまの来館回数を増やすことで、クラブビジネスをより成長させるためのマネジメント研修のこと。レズミルズのエグゼクティブディレクターであるフィリップ・ミルズ氏主導のもと、クラブパートナーの成功をサポートするためにつくられ、近年の業界の多様な変化に対応するべく、2019年にアップデートされ、日本でも展開している。レズミルズはニュージーランドでフィットネスクラブ12店舗を経営しており、フィリップ氏は約40年間クラブマネジメントを行ってきた。そこで得たデータと世界中のパートナークラブのデータを集約したものがGFMだ。GFMは8つの章から成り、ゴール設定からマーケティング、スタジオデザインなどを含む様々な要素をもとに構成されている。20年ほど前からレズミルズにとって重要なサービスのひとつとして提供し、100ヶ国以上のクラブを成功に導いてきた。

「グループフィットネスに週2回以上参加している会員さまは継続が平均2年以上になるというデータがあります。また、スタジオに参加している会員さまからの紹介率は高く、新規獲得にもつながることもわかっています。では、どうしたらグループフィットネスに参加するのかというと、スタジオインストラクターの質やモチベーション、プログラムのクオリティなど複合的な要素があります。GFMではそれを学ぶことができます。また、スタジオ以外のことにも応用できる内容で、スタジオインストラクターだけでなく、全スタッフに有効です」

フィットネス環境の変化に合わせて2019年にアップデート

フィットネス市場は世界的に成長していると同時に、競争も日々激化している。この10年ほどでバジェット型クラブがマシンのみの施設を低価格で提供することに対して、総合型クラブはグループフィットネスで差別化してきた。近年、スタジオを追加するバジェット型クラブも出てきているが、ビジネスモデルの性質上グループフィットネスにおいて総合型クラブほどの品質を保つことができていない。加えて、独自の高品質のプログラムを展開するブティッククラブも参入し、高額なセッションを提供している。総合型クラブはこれらに対応するためにブティッククラブのようなスタジオやプログラムを開発し始めているが品質を保つことに苦戦している。レズミルズは過去20年以上、「成功するグループフィットネスマネジメントの原則」をパートナークラブにGFMを通して提供してきた。新しいGFMでは、クラブのマネジメントに対して、どのクラブでも高品質のグループフィットネスを提供できるよう、シンプルで即戦力となる研修を提供している。

日本のデータも収集し適した研修を提供

日本も世界と同様に市場競争の激化が進んでいる。バジェット型クラブが日本全体に広がり、都心を中心にブティッククラブも目立つ。結果として、フィットネス市場は過去最高の規模へと成長し、業界においてはプラスの因子となっている。一方で、俯瞰して業界を見ると、お客さまやスタッフの高齢化やインストラクター不足、施設の老朽化など様々な課題がある。さらに、競争が激しくなるなか、お客さまも従業員もニーズが細分化されている。GFMはグループフィットネスが提供できる付加価値を切り口に、クラブが抱える課題に対応する内容になっており、日本よりもフィットネス市場が発展している欧米での成功事例も多く含まれている。同社はすでに日本のデータも収集しているが、今後さらにそれを増やし、日本のマーケットに合ったサービスとして提供していく。

「グループフィットネスに参加すると定着率が高いということは日本も海外も同じです。グループで一緒に運動して一体感を覚えることで、クラブへの愛着につながるからです。レズミルズプログラムはインストラクション、コリオ、音楽、映像のクオリティを担保しています」

GFMはレズミルズ導入クラブ以外も受けることができ、グループフィットネスを通じて、クラブを活性化させるための方法を知ることができる。

「グループフィットネスの研修で学べることは、レズミルズ以外のプログラムにも通じるものです。1週間のスケジュールを見て、時間帯、インストラクター、スタジオのキャパシティなどから、クラブの目的と実情が合っているか、展開しているプログラムは適しているのかなどを精査します。様々なケースをGFMの研修のなかで紹介していきます」

GFMによる成功事例 スウェーデンSTC

スウェーデンにある設立して20年以上のフィットネスクラブSTCは、37店舗においてグループフィットネスを中心としてサービスを提供している。現在の来館者数に占めるグループフィットネスの参加率は40%、クラス占有率は平均で70%ほどだ。グループフィットネスはSTCのビジネスの主軸だったが、スランプに陥ったことがあった。そこで、10の旗艦店にてフロントスタッフからマネージャーまですべてのスタッフに対してGFMを実施した。その結果、いくつかのクラブでは数ヶ月でクラスの参加率が40%以上増加するという結果を出すことができた。同社は「なによりも重要だったのは、関係者全員がグループフィットネスの重要性を理解し、全員が同じ船に乗っていることを理解することでした。それはインストラクターやスタジオマネージャーだけでなく、すべてのスタッフが同じ方向をみて、最高の教育を受けることで達成することができました」と話している。GFMを受けることで従業員の間に一体感が生まれ、これをやれば成功するという空気になったのだ。様々な施策も行ってきたが、それ以上に重要なのは従業員のモチベーションを上げることである。

グループフィットネスの有用性を伝えクラブビジネスをサポート

今後の課題は、まずフィットネスクラブ運営者のグループフィットネスに対する関心を高めること。様々なデータの分析により、グループフィットネスがクラブビジネスに大きなメリットをもたらすことがわかっている。もうひとつの課題は、GFMには欧米の例が多いということ。日本より発展している市場の成功事例を知ることはメリットでもあるが、よりわかりやすく、身近に感じてもらうためには、日本の事例も増やす必要がある。

「今後GFMを展開していくうえで、より多くの皆さまの声を聞き、積極的にサポートしていきながら、日本の事例を増やしていきたいと考えています」

同社のビジョンについて、大工氏は次のように語る。

「クラブパートナーの皆さまにGFMを提供し、よりよいクラブ運営とお客さま満足度向上を追求していただくことで、日本においてフィットネスがより日常化し、文化に根付くようにしていくことです。大きなビジョンではありますが、当社のミッションでもある“ForaFitterPlanet”をつくりあげるために、やるべきことだと信じています」