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タニタ、体組成の分析アルゴリズムに新たに「4C法」を採用、より高精度で分析することが可能に

2019.10.29 火

株式会社タニタは、同社の体組成計の分析において使用していた体組成分析アルゴリズムについて、従来の「DXA法」にさらに各種分析法を加えた「4C法」を基にした新たなアルゴリズムを採用した。これにより従来を超える高い精度で体組成を分析することが可能となった。

タニタが考える、高精度な体組成分析の3条件

1.正確な基礎データ(4C法)
4C法は、現在最も高精度に体組成を分析できる技術である。しかし、測定に多額の費用がかかるため、これまでは多くの機器で、基礎データにはDXA法が採用されていた。タニタでは、より正確な基礎データを求め、4C法によるデータを新たに取得。

4C法では、DXA法に加え、空気置換法/水中体重秤量法・重水希釈法・体重測定という4種の分析法を組み合わせることで、体組成を脂肪やたんぱく質、水分、ミネラルという4つのCompartment(4C)に分けて分析する。これによりDXA法を超える精度で体組成の分析が可能となった。

2.カテゴリ別の分析アルゴリズム
男性と女性では、同じインピーダンスでも実際の体組成は異なることが明らかになっている。そのため、異なる性別や特徴を持つ人を、同じアルゴリズムで分析することには大きな問題がある。タニタでは、これまでに取得した15,000人以上の基礎データを基に、性別・体形・年代(小児/成人)別のアルゴリズムを用意した。

3.多周波数測定
タニタでは、複数の周波数を用いる多周波数測定技術に加え、細胞膜の電気的な情報であるリアクタンスを分析に用いている。これらにより、細胞内液と細胞外液を分けた精密な分析が可能となり、単一周波数の機器と比較して高い精度を提供する。

科学的に証明された高精度分析

タニタの体組成計による分析結果は、ゴールドスタンダードと呼ばれる基準測定法との比較検証が行われており、高精度な分析が可能であることが科学的に証明されている。

体組成測定では、一般的に低体重の人や過体重の人ほど測定誤差が大きくなるが、タニタでは4C法の技術を取り入れることで、様々な体形の人で正確な脂肪量の分析を実現した。また、全身の筋肉量に加え、フレイルやサルコペニアの評価に重要な四肢筋肉量についても高い信頼性が確認されている。