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FASTGYM24 基本モデルを維持しながら改善を進める 株式会社ティップネス 

2019.01.25 金 オリジナル連載 スポーツクラブ情報 業界動向

Hit Item:ジムの24時間化
24時間ジムや総合クラブの24時間化に取り組む企業様に、

導入開始からの変化や今後について伺いました。

お話を訊いた方:

株式会社ティップネス FASTGYM24 事業部長 三島昌彦氏

2014年3月にFASTGYM24の1号店をオープンした株式会社ティップネス(以下、ティップネス)。

それから4年が過ぎた現在、収益性も高まり、「昨年度には開業費用込みで黒字化しました」(三島氏)と言うように、事業は順調に進んでいる。

主役はフリーウエイトエリア

ティップネスがFASTGYM24をスタートした当時と比べ、現在は新規参入企業も増え、24時間ジムは過当競争に入りつつある。しかし、同社は冷静に状況を見据えている。
「新たなサービスを追加すると、本来の24時間ジムの事業構造が崩れ収益効率の悪い事業になってしまいますから、基本的には現在のモデルを維持していく方向は変わりません」
これまでも大きな変更は行っていないながら、細かい修正は加えてきている。かつては80坪以下の施設を多く出店していたが、現在は80 ~ 100坪ほどと若干施設を広げ、フリーウエイトエリアを充実させていこともその1つだ。

「当初は総合店の経験から、有酸素マシンの利用が高いだろうと、他企業さまより多くそろえていたのが、マシン中上級者の利用が多いことがわかり、近年はフリーウエイトスペースを広げています。また、コンビニエンスストアのように明るい照明を使い安心・安全を演出していましたが、集中してトレーニングされたい方が多いことを知り、現在はやや落ち着いた明るさのものに変えました」

お客さまの年齢層は20 ~ 40代が多く、初心者比率は約半数、男女比も7:3で長く安定しているが、男女比については、24時間ジムの認知も上がり近年、女性の間でも筋トレがブームになっているためか、6:4と変わりつつある。深夜利用については当初より下がっており、22 ~ 23時ごろが利用のピークとなっている。尚、入会手続きについては、「よくいえば丁寧ではあるのですが、他社さまと比べると少し工程が多いかもしれません」と言い、近年サイン1つで終わってしまうような簡単な手続きの施設が増えるなか、同社では、総合クラブのようなきちんとした手続きを続けている。

人目がないから気にせずできる

事業開始後に感じた、事前予想と異なっていたことについて聞くと、次のような答えが返ってきた。

「マナーのよいお客さまが多いこと。マシン利用後はきれいに汗を拭いていかれますし、更衣エリアもきれいに保たれています。お客さまに使っていただける清掃道具なども、当初は見た目がよくないかとあまり置いていなかったのですが、監視カメラをチェックしたところ、端から端まできれいにストレッチマットを拭いてくださる方もいます。総合クラブならば周囲から『神経質な人なのかな』といぶかしがられるような行動も、人目がないから思う存分できるのでしょう。すごくきれいに使っていただけています」

同時に、三島氏は「マシン操作マニュアルを見る方の多さ」も挙げた。総合クラブでは、ほぼ見られない光景だ。入会当初にカウンセリングを受けている方が多いこともあるだろうが「『使い方も知らないの?』と思われたら嫌だとか、周囲の目を気にしているのかもしれない」(三島氏)と言う理由は、確かにありそうだ。

「マシンの椅子に間違った方向を向いて座って、一生懸命マニュアルを読みながら向きを訂正したり。そのような光景を見て、今も使い方の説明はしているものの、現在は新規の店舗からもう少し踏み込んだ初者サポートを導入し始めています」

都心ではすでに飽和状態にある24時間施設。まだ開拓余地はあるとしながらも、ティップネスでは、今後は中京地域への出店を加速させていきたい考えをもつ。地域やマーケットに合わせ駐車場を併設したり、ショッピングセンターに入るなどを検討し、いろいろな形態で引き続き店舗網を広げていきたいと考えている。三島氏は「飽和化した後は淘汰が始まるでしょう。何らかの差別化をしていかないと、生き残れない」と言い、基本は崩さずも、今後も改善レベルのことは続けていくつもりだ。