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新型コロナ禍における、海外フィットネス企業のさまざまな取り組み

2020.05.01 金 新型コロナ対策 海外情報

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コロナウイルスの流行が日常生活を混乱させる中、多くの企業が、業界を支援するために、尽力している。

現状のような、社会全体に大きな影響をもたらす困難な状況下においては、何か業界全体に利益をもたらすようなことができないかを探ることが非常に重要となる。

そこで本記事では、地域社会の活性化、地元のヘルスクラブとその従業員のサポート、最前線で働く看護師や医師のための個人用保護具の提供などに積極的に取り組んでいる多くの企業にスポットを当てていく。

【取り組みを紹介する企業】

・Life Fitness(ライフフィットネス)

・Michelob Ultra(ミケロブ・ウルトラ)

・New Balance(ニューバランス)

・Spartan(スパルタン)

・Rogue Fitness(ローグ・フィットネス)

・WHOOP(フープ)

ライフフィットネス、マスクを縫って地域社会を支援

ライフ・フィットネスはこの困難な状況の中で、「より健康的人生を」というミッションステートメント以上の活動を行っている。

ミネソタ州オワトナの製造施設で働く2人の従業員 ―クリス・モーガン氏とリサ・ボイド氏― は、地元の病院のためにマスクを縫い始める必要性を感じていた。「クリスと私は最初、仕事ではなくある種のボランティアの一つとして話していましたが、その後、マスクを社内で作る機会を与えられました」とボイド氏は言った。
オワトナの工場には、約2,000枚のマスクを作るための材料があるとブログには書かれている。「私たちは地元の病院、アリナ・ヘルスやいくつかの介護施設にマスクを寄付しました」とモーガン氏は言う。
もともと週末のボランティア・プロジェクトとして始まったことが、マスクを必要としている人々や組織に届ける取り組みに弾みをつけ、段々と他の施設も活動に参加するようになった。
また、アメリカ以外でも、ハンガリーのライフ・フィットネスの工場は5,000枚のマスクを作ってキシュケーレシュ(ハンガリーにある町)に送っており、住民全員にマスクを提供することを目標に活動しているという。

ミケロブ・ウルトラがジムやパーソナルトレーナーに注目

ミケロブ・ウルトラは、閉店中のクラブを支援し続けることをジムの利用者に促すビデオを公開することで、フィットネス業界との連携をさらに強化している。
Mobile Marketerの記事によると、同社はまた、財政難に直面しているヘルスクラブの従業員のために、一つの資金調達の方法としてライブストリームのワークアウトを提供しており、毎週木曜日にソーシャルメディアチャンネルでライブストリームを行う予定だ。
最初のオンライン・ワークアウトでは、DJのスティーブ・アオキと305 Fitnessのトレーナーが登場。視聴者は、気に入ったトレーナに仮想のチップを払うことができ、なんとそのチップをミケロブ・ウルトラとサプリメントメーカーのオプティマムニュートリションが週に7,500ドルまで補償する。つまり視聴者は、チップの合計金額が7,500ドルに達するまでは、実際のお金を払うことなくトレーナーにチップを投げることができるという。
また、”Movement by Michelob Ultra Live”シリーズの各クラスでは仮想のサービスタイムもあり、視聴者がインストラクターに健康やフィットネスについての質問をする機会を与えている。

ニューバランス、ギアをシューズからマスクに

コロナウイルスの流行が激化する中、ニューバランスのマサチューセッツ州の工場は、靴の製造からニューイングランドの病院向けのマスクの製造にシフトした。
マサチューセッツ州ローレンスの工場と、70人の従業員が働くミシガン州ノリッジウォックの工場では、50人の小さなチームが、週に10万枚のマスクを生産することを目指している。
同社は病院やマサチューセッツ工科大学と協力して、マスクのカバー部分には5層のラミネート生地を、調節可能なストラップには伸縮性のある靴紐を使用しており、ユーザーに最適な通気性とフィット感を実現している。
同社の副社長兼グローバル・サプライチェーン担当であるデイブ・ウィーラー氏は、「このマスクの製造は非常に迅速です。縫製はかなりの時間がかかります。マスクの性能に悪影響を及ぼすだけでなく、はるかに早いのです。一度熱でプレスをすると、反対側から出てくるだけです」ボストン・グローブ紙とのインタビューで語った。
また、ニューバランスは、マスクの製造にとどまらず、フェイスシールドや医療用ガウン、フットカバーの製造にも力を入れている。

エクストリームウェルネスブランドがジムプロテクションプロジェクトを開始

スパルタンは、新型コロナウイルスにより通っていたジムが閉業している間も会費を払い続ける会員100万人を対象に、イベントへの無料参加を提供することを4月15日のプレスリリースで発表した。ヘルスクラブを存続させるための取り組みの一環として、会員登録をしたジム会員は、2020年または2021年シーズンにSpartan(スパルタン)、Tough Mudder(タフ・マーダー)、またはDEKAFIT(デカフィット)のイベントに無料で参加することができる。
「フィットネス業界を統一し結びつけるために、今以上に重要な時期はありません。全国の何千ものフィットネスビジネスやプロフェッショナルが彼らの施設や生計を失う危険にさらされています。そのような事態を避けるために、全力を尽くしたいと考えています」とスパルタンの創業者でありCEOのジョー・デセナは話した。
また、同ブランドは、24時間365日のライブ配信とオンデマンドの自宅ワークアウトやウェルネスコンテンツを配信する「Spartan Unbreakable」を制作した。

ローグ・フィットネス、様々な方法で地域経済をサポート

コロンブス・ビジネス・ファースト紙の記事によると、オハイオ州コロンブスに拠点を置くローグ・フィットネス社は、生産の一部をフィットネス機器から医療用品へとシフトしているという。彼らはまずマスクの製造から始めているが、医療用ガウン、フェイスシールド、人工呼吸器の製造も計画している。
同社は、生産を開始するために3台の産業用3Dプリンターを購入した。また、ローグは100人の新入社員を雇用し、初任給を時給15ドルから時給17ドルに引き上げた。
「オハイオ州の多くの人々が仕事を失っているため、私たちはそれを助けたいと思っています 」とオーナーのビル・ヘニガー氏は同社のフェイスブックページに書いている。
また、雇用や医療品の提供で地域経済を支援するだけでなく、従業員用の食事を地元のレストランから2週間分500食オーダーすることで、ビジネスの維持にも貢献しているという。

フィットネスバンド会社、研究を支援するために科学者と提携

ボストンに本拠を置くWHOOP ―ユーザーの睡眠、回復、心拍数データを追跡するフィットネスストラップバンドを提供― は、同社の持つ、呼吸数を追跡するアルゴリズムが、研究者にコロナウイルス流行の手がかりを与えることができると言う。
「呼吸数は、新型コロナウイルスの特定の指標であるかもしれません。なぜなら、感染した人々は全員、実際に症状が現れる2~3日前に呼吸数が上昇しているようなのです」と創業者のウィル・アーメッドはBoston.comで語った。
WHOOPによると、呼吸がシグナルとなって、症状が発生する48時間前に、感染の是非が分かる可能性があるという。同社は、オーストラリアのセントラルクイーンズランド大学やクリーブランド・クリニックと提携し、新型コロナウイルスに感染していたと言う「数百人」のバンドユーザーから集めた情報をもとに調査を実施している。

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