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社会に求められるトレーナーとして1兆円ペースで増加しています。 私は介護予防や各種生活習慣病予防を含めた健康づくりには、「簡単で続けやすく、且つ医学的・運動学的根拠に基づいた身体活動を継続して行う」事が最も重要であると考えています。今まで民間から公的なものまで様々な運動教室を担当して来ましたが、いかにも「運動します!」といったものでは無く、ライフスタイルの一部として気軽に参加して貰う事が大事なのでは無いかと感じていました。そこで一つの試みとして、コミュニティの核とも言える『スーパーマーケット』とタイアップし、敷地の一角をお借りして、30分で行える運動教室を行っています。トレーニングシステムは、時間効率から「サーキットトレーニング法」を採用しました。 最低でも週に1度はスーパーマーケットには食材や生活用品を買いに行くはず。その「ついで」に運動をして頂ければ…という狙いです。この教室には国や県、市の財源は一切使用していないので、いくら開催しても地域には全く負担が掛かりません(自治体の教室はやればやる程経費が掛かります)。 実施場所や曜日、時間帯など、今後考慮しなければならない問題はありますが、運動の一つの形として提案・実施出来た事は価値のある事だと思っています。 これを県内全域のスーパーマーケットで行う事が出来たら、きっと目に見える効果を上げる事が出来るはず!それを実現させる事が、私の役目です。 全世界に先駆けて高齢化が進んでいる我が秋田県で、トレーナーが介護予防の【秋田モデル】を築ける様、今後も走り続けます!インストラクター、トレーナー、治療家の顔を併せ持つ、自称『ハイブリッド・トレーナー』。秋田県内を中心に、ジュニアからアスリート、高齢者まで幅広くトレーニング指導にあたる。ワタナベ整骨院院長・柔道整復師・健康運動指導士・NSCA-CPT。ミス・ユニバース・ジャパン秋田大会ボディメイクトレーナー。NSCAジャパン東北AAD。NEXTトレーナー・オブ・ザ・イヤー2013。 渡部真吉Shinkichi Watanabe 先日、敬老の日にちなみ、総務省から高齢者に関する各種統計データが発表されました。その内容は、日本における高齢者人口は3,296万人、総人口に占める割合(高齢者率)は25.9%という恐るべき数字でした。実に「4人に1人が高齢者」という事になります。 高齢者が多いという事は経済が豊かで、社会保障に恵まれているという裏返しでもありますが、この数値は先進国の中でも群を抜いています。 厚生労働省では、2035年には33.4%(3人に1人)、2060年には39.9%(2.5人に1人)になると試算されています。 そこで我が秋田県に目を落としてみると、なんと31.6%と『日本一の高齢化地域』ではありませんか!日本が世界一、秋田県が日本一、となると秋田県は『世界一の高齢化地域』という事になってしまう訳です。 高齢者になると、医療や介護施設に関わる事も多くなり、それに伴う社会保障費は年間『トレーナーが日本を救う!?』画期的な取り組みが話題を呼び、TVや新聞でも大きく取り上げられた 摩訶不思議?摩訶不思議?常識?トレーナー業界の常識?非常識?しかし、これらの無意識的に行われている運動の質は、意識的に行い、鍛錬していくことによって向上させることができるのです。 腹式呼吸に重要な腹横筋の筋膜リリースができますか?横隔膜のレジスタンストレーニングを知っていますか?咀嚼運動の重要性やそのメカニズムを十分に理解していますか?的確な歩容の観察や、立脚、遊脚の正しいリズムのアドバイスをできていますか? それぞれ運動のメカニズム、より快適に正しく行うためのレジスタンストレーニング、運動性を高めるための筋膜リリースやストレッチなどをクライアントに行ってもらうことこそが、運動指導の基本になるのではないでしょうか。 各基本運動の詳細は今回だけでは十分にお話ししきれないので、次回から3回に分けて、こちらの連載でお伝えしていきます。まずは、今まで自分が考えていた「基本運動」が何なのか、果たしてそれが本当にクライアントのQOLを向上させるための基本と呼べるのか、的確な指導ができていたのかなどを、改めて考え直してみて下さい。S.Dream有限会社代表、NESTA JAPAN理事、太田情報専門学校講師。「Drive your HEART&BODY」をテーマにパーソナルトレーナー、チームコーチ、クラブスーパーバイザー、メーカーコンサルタント活動中。雑誌、DVD、TVCM出演多数。Profi le 木内周史 皆様、こんにちは! 気付けば夏もあっという間に過ぎ、今年も残すところあと3ヵ月となりました。様々なスポーツがオフシーズンに入り、トレーニング合宿をする選手が増える季節でもありますね。私は、選手との合宿のほとんどを沖縄(かりゆしビーチリゾート)かグアム(レオパレスリゾート)で行います。普段は必ずしも広いグラウンドや広いスペースでトレーニングできるわけではなく、ジムや練習場の片隅など、わずかなスペースを使用するケースも少なくありません。ですので、合宿の時こそ広大な敷地と充実した設備や環境を利用し、各競技だけに特化したトレーニングではなく、運動そのものの基礎を大切に、選手の持つ身体能力を最大限に活かせる身体を構築しようと心掛けています。というわけで、今回のテーマは、ずばり運動の「基本」についてです。 多くの物事には、基本が存在します。料理であれば食材の切り方や火加減、基本調味料の「さしすせそ」。マッサージであれば軽擦、強擦、圧迫、揉捏、などの基本手技。ボクシングであれば、ジャブ、ストレート、フック、アッパーなどの基本パンチ。これらの基本は、一般愛好者の方々も良く知るところであり、まず初めに行っていくものです。 では、我らがトレーニング界はどうでしょうか。「運動の基本はなんですか?」という質問をしたら、運動指導者と同じ数だけの種類の回答が返ってきそうな気がします。「レジスタンストレーニングの基本」であれば、スクワット、ベンチプレス、デッドリフトのBIG3ですが、運動全体としての「基本運動」は、言葉も概念も存在しないのではないでしょうか。そもそも、それぞれの運動指導者が「基本運動」について考えているのかどうかさえ疑問です。そこで、私の考える「3大基本運動」をご紹介していきます。①(腹式)呼吸運動 ②咀嚼運動 ③歩行運動 これらの3つの運動は、誰かに教わることもなく日常的に行われているものです。重要な運動であることは認識していながらも、的確な指導ができる運動指導者は少ないように思います。vol.18~業界都市伝説その17:「基本」がないトレーニング界の巻~44November,2014 www.fitnessjob.jp

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