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竹ヶ原佳苗さんに 訊く世界と日本のフィットネス 2013年1月パリ(フランス)のルーキーコンテスト、2013年10月バンコク(タイ)のフィットネスアイドルなど、世界のダンスフィットネスインストラクターのコンテストで審査委員を務める竹ヶ原佳苗さん。世界のインストラクター育成にも携わる存在だ。世界のプレゼンターとのネットワークで日本と世界のダンスフィットネスを盛り上げる。 竹ヶ原佳苗さんは世界のフィットネスリーダーたちとの親交が深く、海外コンベンションからの招聘数も日本のインストラクターとしてはダントツの実績を誇る。 ヨーロッパを中心に、フィットネスコンベンションが増えているが、その要因は、各国のインストラクターのリーダーたちが、こうしたイベントを企画~運営する動きが広がっていること。オーガナイザーがその国のトッププレゼンターであることが多く、そうしたリーダーたちとネットワークを持っていることで、そこに招聘されることも増えていく。また、竹ヶ原さんは、自身も日本のダンスフィットネスイベントでは最大級の「ジャパンフィット」や「ルーキーコンテスト」などのコンベンションの企画~運営に携わり、世界のプレゼンターを招いている。そのことで、世界のプレゼンターの間でも日本の情報が注目されるようになり、また、日本にも最新の情報が集まるといういい循環に繋げている。 「自分が企画・運営するイベントに世界のプレゼンターを招聘したときに、日本ならではのおもてなしの心で、いい体験をして貰うようにしています。世界のプレゼンターとは、フェイスブックでやりとりすることが多く、それぞれがフェイスブックを通じてコンベンションの情報発信や、その国での体験をフェイスブックでアップしますので、その情報ネットワークの中で、世界のダンスフィットネスが発展してきているとも言えます。日本のインストラクターのレベルは以前から世界で見ても高かったのですが、その情報が世界にも発信されやすい環境になってきています。日本のダンスフィットネスを世界にアピールしながら、世界のフィットネスを盛り上げる一端を担えればと思います」竹ヶ原佳苗さん株式会社TAKE-G代表。リトモスマスタートレーナー卒業後フィットネスクラブ社員となり、その後海外のフィットクラブやイベントなどで幅広く活躍。日本人のワールドプレゼンターとして世界に最も知られる存在となっている。株式会社文教センターアスリエのアドバイザーとして、インストラクターの育成や商品開発にも携わる。るリトモスの教育DVD。リトモス創始者のウリセス・プイグロスさんと日本のリトモスマスタートレーナーである竹ヶ原佳苗さんが作成するコリオがここから世界に発信されている。南米を中心に導入されており、2012年には中国、台湾、ドイツでもスタートし世界に広がっている。 これまで日本からは藤野慎士さんが撮影に参加。今回は全10日間の日程で、魚原大さんが参加した。 到着初日は、ウリセスさんと竹ヶ原さんがコリオを制作。2日目~4日間で、世界から集まった5人のインストラクターが合同で練習。5日目に撮影が行われる。今回撮影されたのは2014年1月にリリースされる38シリーズの11曲。魚原さんはうち2曲のリードもとった。 滞在中の宿泊は、ウリセスさんの自宅。世界レベルで活躍するプロフェッショナルの私生活の過ごし方も学べる機会となっている。魚原さんにとっては心構えを新たにする体験になったと話す。 「世界トップクラスの方々と一緒に仕事をさせていただき、改めて自分も一流になりたいと感じました。そこに行かないと分からないこと、感じられないことがたくさんありました。みなコリオを覚えるのがとにかく早いし、動きの確認も本当に細かいところまでやる。甘さが全くないという感じです。僕はレッスンなどで盛り上げることや参加者の方とのコミュニケーションは得意な方ですが、動きを明確に伝えることは苦手な部分でもあったので、インストラクター向けのDVD制作で、明確に伝えることを追求する体験できたことは非常に勉強になりました。レッスンでは、キューイングで次の動きをしたりしますが、DVDでは、動きを最後までやり切る。その大切さも改めて見直す機会になりました。そして、やはり大きな課題は英語です。レッスンなどで分かりやすく伝えることはもちろん、世界レベルで仕事をしようと思うと、英語力はあればあるだけ、できることも広がり、将来の可能性も広げられます。この体験を糧に、自分をさらに高めて、世界のダンスフィットネス業界に貢献できるプロフェッショナルを目指したいと思います」December,2013 www.fitnessjob.jp17

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