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チアリーディングとチアダンス競技 それぞれのカテゴリー別のダンスやテクニックで構成された2分~2分半の作品で競うチアリーディングとチアダンス競技。大きく分類すると、「スタンツ」と呼ばれる組技やアクロバティックな動きを伴う「チアリーディング」と、ポンポンを持ち「アームモーション」と呼ばれるチアの基本的な動作、ジャンプやキックなどのダンステクニックを中心に構成される「チアダンス」がある。後者は、「ソングリーディング」や「ポン」とも呼ばれる。さらに、魅せるダンスとしての高いスキルを競う「ジャズ」、日々進化していくストリートダンスの斬新性を競う「ヒップホップ」などがある。 日本でチアリーディングダンス普及のための指導者育成や競技大会を運営するユナイテッド・スピリット・アソシエーション(以下、USAジャパン)が開催する大会では、地方予選も含めた参加選手数は、12,000人以上(もしくは約1,000チーム)を数え、観客数も含めた総動員数は3万人を超える大きな大会となっている。参加者層も3歳から60歳以上のシニアチームまで幅広い。出場カテゴリーはポン部門が8割を占めるが、日本でのダンスブームを受けて、ダンスの作品としてのクオリティも年々上がってきており、エキシビション部門への出場チームも増えている。05チアお話を聞いた方 羽柴多賀子さんUSAジャパン(United Spirit Association, JAPAN)代表。国内では数々のトップレベルチームを指導し、優秀な指導者も多数輩出するなどチアの指導と普及に務める。チアとダンスのクラブチーム世界選手権大会、ICUチアリーディング世界選手権でも審査員を務め、日本代表チームを世界大会へ送り出す活動にも力を入れている。★注目の動き★競技性の高いチアダンスは、スポーツに最も近いダンスの一つ。学校体育や社会的にダンスが浸透することで、ダンス経験者が主役になれる機会も増える 「昨今、チアダンスは競技性が高くなってきており、“競う”という要素がある分、スポーツとしても位置づけられ、学校での部活動チームも年々増えてきています。学校体育で必修化された授業でチアダンスをすることはあまりありませんが、ダンスが学校教育や社会的に浸透することで、学校の運動会や地域のお祭りでダンスをする機会も増えてきています。幼少期からチアダンスをしていることで、そうした機会に活躍できることも、本人にとっても親御さんにとっても、練習を続けるモチベーションになっているようです。また、日本でもサッカーや野球、バスケットボールなどプロスポーツが浸透する中、プロの試合でもチアを目にする機会が多くなっています。クラブチームやフィットネスクラブのスクールでは、実際にこうした試合で、大きなスタジアムで多くの人の前で発表できる機会があり、そうした発表の場があるスクールも人気を集めています。私自身は、学生時代にバトンをしており、指導者になることを志した時に縁あって米国でのチアのキャンプに参加して衝撃を受けました。練習がとにかく楽しくて、人のテンションを上げるために、目力や表情、チームワークを通じて自分のエネルギーを伝えていくというチアの素晴らしさを知り、日本でも普及したいと思いました。こうした楽しさとスピリットを通じて、リーダーシップ、スポーツマンシップも育てていきたいと思います。チアの動きは基本的なアームモーションやジャンプ、キックといったテクニックで構成されていますので、指導者講習などを受ければ、スポーツ指導者やフィットネスインストラクターにとっても指導しやすいカテゴリーのダンスです」16August,2013 www.fitnessjob.jp

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