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ス」など目的別にシリーズを揃えていった。当初はパワー系ヨガが人気だったが、フィットネスクラブメンバーの平均年齢の高まりや、震災後に心身のバランスを取り戻すニーズが高まったことなどから、現在はリラックス系のレッスンに人気が移ってきている。中高年層や男性の参加も増え、参加者層に合わせたプログラム開発も進められている。 ただ、フィットネスクラブでは、多様化するメンバー層とニーズに対応するべく、ヨガ以外にも随時新プログラムが開発されており、ヨガ全体の本数やプログラムの種類はここ数年あまり変わっていない。既存のヨガプログラムを再編成したり、ニーズの高いタイプのヨガレッスンに差し替えるなどで、変化するヨガニーズに対応してきている。新ヨガプログラム開発の現状 そんな中、日本のフィットネスクラ新入会者のオリエンテーションプログラムの一つとしても位置づけています。ですがその分、ホットスタジオのプログラムからフィットネスクラブの利用を始められた方は、スタジオレッスンや他のエクササイズになかなか移行せず、フィットネスを長く継続いただくための次の提案ができずにいました。そこで考案したのが、床暖房の環境でのエクササイズであり、「スリム・フロー・ヨガ」の導入です。「常温」「床暖房」「ホットスタジオ」という3種類のスタジオ環境と、「パワー系」「リラックス系」「スリム・フロー系」という3系統のエクササイズの組み合わせで、ヨガをこれからはじめようと思う方にも、スタジオレッスンを続けていらっしゃる方にも新たな提案ができると考えています。ヨガを通じて、フィットネスを継続いただける環境が作れればと思います」 ルネサンスでは、総合クラブでは自ブの中でも依然として新しいヨガプログラムの開発に積極的なのが、ジェクサーだ。同社は2009年にホットヨガの女性専門スタジオをオープンし、2010年から総合クラブにもホットヨガスタジオの付帯を進めてきた。さらに今後は床暖房等を導入し、ホットと常温スタジオの中間に位置する環境でのヨガを検討している。 レッスン内容も、同チェーンではこれまで「パワーヨガ」と「リラックスヨガ」の2系統での展開だったが、2013年4月にその中間に位置する「スリム・フロー・ヨガ」を導入した。同社プログラムディレクターの多田厚さんはその狙いについてこう話す。 「ホットスタジオのプログラムを好む方は、これまでのスタジオプログラムを好む方と志向が違います。そのため、ホットスタジオを付帯することで、これまでのグループエクササイズには興味を示さなかった顧客層を惹きつけられる実感があります。新入会者にエクササイズの初心者が多いことから、近年ではホットスタジオのプログラムを社開発の「ビヨンドシリーズ」によるプログラムのアップデートを継続する一方で、近年は機能改善系の「シグマゾーン」や「カラダ動く」などのプログラムの投入を優先し、新ヨガプログラムの導入は一段落している。2006年から展開しているドゥミルネサンスでは、顧客層が20~30歳代後半に集中していることもあり、同チェーンではこの層に向けたプログラム開発を進めている。中村眞二氏の開発したオリジナルツール・チェアークを活用した「fヨガ(エフヨガ)を始め、7月より導入予定の「ムーンセラピーヨガ」(60分)。月の周期に合わせて女性の機能を整えていくポーズをセレクトして提供する内容となっている。 ティップネスでは、2011年にニューヨガシリーズの統廃合を行った後、2012年にスクイーズヨガをリニューアルするなど、一時期多様化したバリエーションをニーズの高いヨガスタ水口有沙さん株式会社ティップネスマーケティング部多田厚さん株式会社ジェイアール東日本スポーツフィットネス事業部 副部長望月美佐緒さん株式会社ルネサンス執行役員 ソフト開発部長お話を訊いた方10June,2013 www.fitnessjob.jp

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