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新しいフィットネスを見つけよう!アメリカ編Special Reporters吉澤惇さんパーソナルトレーナー。パーソナル指導をしながら、行政の運動指導、メディカルフィットネスの勤務など幅広く活動。より多くのクライアントのニーズに答えるべく、現在は柔道整復師の資格取得中。健康、運動、教育に関わる理想の施設開業を目指し日本中、世界中に足を運ぶ。健康運動指導士、JATIーATI、TRXーSTC、中・高保健体育教諭免許など。大野員正さん大野道場株式会社代表取締役。4年間のMTBダウンヒルのプロライダーとして活動を経て、自身の怪我等のリハビリ経験から競技力アップをメインとしたパーソナルトレーナーとして2002年より活動、2008年より地元大阪でパーソナルトレーニング専用のマイクロジム「大野DOJYO」を設立、日本人のフィットネス人口、健康意識、健康寿命を高めるという経営理念のもとに運営を続ける。 私は日本のフィットネス参加人口にひどく落胆している一人です。と言いますのは今年で足掛け13年間フィットネスに関わりを持たせて頂いているのですが、日本は未だ3%のまま…10年前もそうでした。 私たち運動指導者やフィットネス業界の社会に対する公益性が広く理解されるべきと感じており、それをクリアしている米国やその他の国の取り組みから学びを得たいと感じています。国民性の違い、国のシステムの違いを踏まえても、日本でジム経営をする立場から見て自分が確かな仕事をしているかどうかを判断するためにツアーに参加させて頂きました。 日本の法整備や人口の増減といった社会に必ず起こる事、それらを調べずにアメリカの良いところだけを取り込もうとすると、とんでもない事になると考えています。日本を理解し、アメリカ合衆国、ひいては州によっての法律、社会の状況、彼らの文化に目を向けて、それを基礎に日本人との違いや日本をより理解する事によって、日本人に必要な商品やサービス判断し、持ち帰る事がこれからの私たちの世代の課題という気がしています。 私には、運動施設を開業するという目標があります。その目標に向けて、IHRSAコンベンションや米国のフィットネスクラブでの新しいトレーニングツール、プログラムの発見をすること、マイクロジム経営に役立つ情報収集をしたいとツアーに参加しました。 また、パーソナルトレーナーとしては、ジムのハード面の充実、価格設定、集客方法についても学びたいと思いました。特に楽しみにしていたことは、フィットネス大国のアメリカを肌で感じること。米国を横断して様々な形態のジムを自分の目でみて、体験して、五感をフルに使って本場のフィットネスに触れたいと思いました。 今回のツアーを経験して、世界のフィットネスのトレンドは急速に拡大、加速するものだと感じました。私自身もそうですが、新しいものには目がいってしまいます。様々なメディア、ツールも進化する中、自分自身で見極める力も必要だと感じました。なぜ、トレンドとして流行っているのか、数年後にはどうなるのか、なぜこの地域では受け入れられるのか。動きを予測しながら、必要なものを選択すること、そのための情報収集を怠らないようにすること、自身の軸となる考えを持つことが必要だと感じます。IHRSAコンベンションとは 世界的ネットワークを持つIHRSA(国際ヘルス・ラケット・スポーツクラブ協会)が年1回開催している世界最大級のフィットネスコンベンション。毎年最新のトレーニング機器やフィットネスプログラム、フィットネスクラブの運営をサポートする各種サービスが出展され、世界のフィットネス動向を肌で感じることができる。今年は世界80ヶ国の業界関係者が一堂に会し、日本からも約50名が参加した。 同コンベンションの参加と米国3都市で話題のフィットネスクラブ合計10数クラブを視察する研修ツアーをフィットネス業界の経営専門誌『フィットネスビジネス』編集部が企画。今年も、ユニークなコンセプトや業態で躍進を続けるクラブを視察した。8May,2013 www.fitnessjob.jp

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