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34December,2012 www.fitnessjob.jp 日中の仕事の疲労はいったいどんなものか、どんなリラックスをビジネスパーソンは求めているのか…、そういった感覚を理解できることはあなたの特長かもしれません。「自分に自信がない」とおっしゃる方の共通点は、「自分のことを正しく見ていない」ということ。 昨年、ピラティスの指導資格を取ったばかりの女性が「自分は単なる元OLで、しかも今は専業主婦で、3人の子供の母親です。こんな私では資格を取ってもどんな人に教えられるでしょうか?」と相談にいらしたことがあります。彼女にとって理想のインストラクターとは、ダンス歴○年、競技歴○年といったような実績を持つ人というイメージがあったそうです。しかし、その一年後、現在、彼女は、プロゴルファーを目指すジュニアエリート中学生の体幹トレーニング指導を定期的におこなっています。中学生ゴルファーが彼女を指名した理由は、「お母さんみたいに指導してくれるから」。 あなたのインストラクターとしての長所、特長は何ですか? 自分では短所だと信じ込んでいることも、じつは、それこそが長所になりえることかもしれません。「インストラクターとして自信がないのですが、どうしたら自信はつくのでしょうか?」 この質問は、インストラクターの皆さんにコーチング哲学の講座をおこなっていると、必ずといっていいほど出る質問の一つです。 自分に自信を持つためのメンタルトレーニングには、色々なアプローチがありますが、まず、すぐに実践できることを紹介します。それは、「他人と自分を比べることなく、自分の特長を探すこと」です! よく、インストラクターから、こんな言葉を聞きます。「一緒に働いているインストラクターは、元プロダンサーで、私は、ただの元OL。今からいくら頑張っても彼女にはかないません」とか、「今働いているジムの同僚は、みんな海外留学経験者だけど、自分はそんな経験はありません。肩身が狭いです」などなど。 そんな時は、ぜひ、「自分という人間に対しての見方」を変えてみましょう。 前述の例でいえば、もしもあなたが、元プロダンサーではなく、元OLなのであれば、そりゃ、ダンスの技術自体はダメかもしれませんが、しかし、ビジネスパーソンのお客様の気持ちがわかる素晴らしいインストラクターであるかもしれません。国立鹿屋体育大学客員教授(スポーツ心理)/日本ピラティス指導者協会(JAPICA)理事/ソウル五輪シンクロ銅メダリスト日米仏の代表コーチ、米国大学院留学後、現在はメンタルトレーナーの仕事だけでなく、ピラティススタジオDMJボディバランシングを持つ。JAPICAプログラムのコーチング、コミュニケーション開発。http://www.pilates.co.jp/japica/Profile田中ウルヴェ京 「自分で真実を感じること」は、自分を成長(豊かに)させてくれる事につながっています。 当時、TVやラジオをつければ震災の様子や情報・お見舞いのCMが沢山流れていたけれど、今となればニュースで報道される時間も減ってきましたね。 メディアで取り上げられなくなると、義援金も集まらなくなりスピードのある復興もできなくなるとの事。 スピードのある復興のために義援金活動は末永く続け、そして、現地で皆さんが作った物をたくさん買ったり、食べたりしてお金を落とし、色々な話をしてこようと思います。 最後に、被災地の事だけではなく、運動指導においても、自分で真実を感じることって必要ですね。 戸羽太さんは、陸前高田市の市長です。 今回戸羽市長の書籍を読もうと思った理由は、東日本大震災からもうすぐ2年が過ぎようとしている南三陸へ12月に足を運ぶため。 町や人や思い出を、丸ごと飲み込んでしまった地が、もともとどんな所だったのか。被災地の皆さんは、どんなことを大切にしていたか。そんな事を知りたかったから。 この書籍を読み、被災地での問題や、マスコミで取り上げられていなかったことなどを知り、大きな衝撃を受けました。 私は、同志と1年半、微力ながら「健康体操」や「講演」の講師料を被災地で使っていただくという活動を続けてきました。 その活動や使い道が果たして役立っているのか?そんな疑問を持つきっかけになりました。聞いた情報でなく「自分の目で見て、耳で聞いて、感じて、行動したい!」そんな気持ちにも気付き、自らいろいろ調べ、被災地の人や、ボランティア団体とコンタクトをとる行動にもつながりました。自分で真実に触れることで、被災地に必要な事を知ることができました。 また、新しい人間関係が増え、活動を通して自分関わった土地、忘れられない土地が増えることもわかりました。広告業界からフィットネス界に転身。関西在住、フリーインストラクター。指導者の勉強会「志楽塾」、サークル活動「健康サポートプロジェクト」活動中。ブログ:http://mimi320.weblogs.jp/blog/HP:http://kenko-support.net/Profile坂田純子Junko Sakataby Junko Sakata「被災地の本当の話をしよう」 著者:戸羽 太出版社:ワニブックス (760円税別)第28回 自分で真実を感じる大切さトレーナー・インストラクターのためのインストラクターとしての自分の特長を知っておこう!スポーツ心理学第3回

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