『月刊NEXT』 No.48
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最新のネットマーケティングに関する執筆活動や講演などで今最も注目されている、アジャイルメディア・ネットワーク株式会社の取締役・徳力基彦氏に、メディアとの向き合い方について話を聞いた。徳力氏によれば、活用の鍵はトリプルメディアの相乗効果だという。トリプルメディアとは、①自社メディア、②ソーシャルメディア、③マスメディアだ。比較的安価に、場合によっては無料で持てるホームページやブログという自社メディアを、ソーシャルメディアという口コミのインフラによって上手に活性化させることが、長期的に支持してくれるファンを集めるのにとても有効だという。 個人では、お金を出してマスメディアでプロモーションを行うことはなかなかむずかしい。ならば、自社メディア、つまり自分のホームページやブログを、ソーシャルメディアで盛り上げ、マスメディアで取り上げて貰えるように仕掛けて行こうではないか。情報発信者が乱立する現代こそ、一歩踏み出した能動的な姿勢が競合他者に差をつけるために不可欠なのである。インストラクターやトレーナーならば、自分のホームページやブログを充実させたり、イベントやワークショップなどリアルな繋がりを作れる場は多い。その核の部分をより広く深く認知させていく最強の味方が、ソーシャルメディアなのだ。戦略的な新規顧客の開拓と、既存顧客の維持に可能性が広がっている。トリプルメディアの相乗効果が鍵徳力基彦さんアジャイルメディア・ネットワーク株式会社代表取締役1972年生まれ。NTT、アリエル・ネットワークなどを経て、2006年からはブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワークにおいて設立時からブロガーの一人として運営に参画、2009年2月に代表取締役に就任。日経ビジネスオンラインや日経MJ等のコラム連載、書籍の執筆なども行っている。というあなたの不安にお答えします!興味はあるけど。でもなぁ…Q1ずっと見ている必要はありません。テレビを見るくらいの感覚で大丈夫。フォローしたり友達申請をするのは、チャンネルを選ぶような気持ちで。最初はフォローするだけ、友達を増やすだけで、投稿しなくたってOKです。ツイッターで8万人のフォロワーを持つトレーナーの葉坂多壱貴さん(P12)も、1日のツイート数は、平均5回。慣れてきたら、自分のペースで自分の目的に合わせて投稿すれば大丈夫。いざ始めたとしても、小まめに更新できなさそう……。Q2答えたいものにだけ答えればOK。それが、ツイッターやフェイスブックでの暗黙の了解とも言えます。自分へのメッセージにはコマメに答えたほうがもちろん仲間は増やしやすいものの、答えなくても全く問題ありません。緩やかなつながり方が維持できるのも特徴のひとつ。つぶやきやメッセージを受け取ったら、すべてに返事をしないと失礼?Q3ツイッターやフェイスブックでは、フォロワーや友達を増やすことで情報の発信力を高めることができます。フォロワーや友達を増やしたいのに、ネガティブな情報や売り込みをすれば嫌われる一方。また、実名性が高いので、誹謗中傷や悪意のある書き込みが少ないのも、ツイッターやフェイスブックの特徴です。悪意のある書き込みをされることはない?Q4フォローや友達申請は、それを承認した時はメールでお知らせが来るものの、その関係を解除した時は、相手には連絡が行かないようになっています。自分が受け取りたくない情報を発信する相手は、「フォロー解除」や「友達から削除」で相手に知られないで関係を断つことができます。ツイッターでは特定の相手からの投稿を「ブロックする」機能もあるので安心。友達関係に気をつかわなければならないのでは?March,2011 www.fitnessjob.jp11

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