『月刊NEXT』 No.48
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&ソーシャルメディアの基礎知識 ツイッターやフェイスブックが注目されている一つの理由が、リアルタイムでの情報が行き交っていること。「リアルタイムウェブ」とも呼ばれ、これまでのメディアと大きく異なる点である。 ホームページやブログは、更新した直後に見て貰える可能性は低く、更新頻度も引くなりがち。しかし、ツイッターは、140文字、フェイスブックでは「いいね!」をワンクリックするだけという手軽さで、その時々の情報を気軽に届けることができるのだ。情報はナマモノ。価値の高い鮮度の高い情報をやりとりできる環境が生まれたのだ。リアルタイムウェブという革命実名という革命口コミ拡大のインフラという革命ツイッターとフェイスブックが注目される理由。それはこの3つの革命にあった! 上記で挙げた「リアルタイム」と「実名」という環境ができたことで、ネット上で口コミが広がりやすい環境が整った。これまでもブログでの口コミ効果は注目されていたが、リアルタイム性が加わることや、フォロー/友達関係で既に似た志向を持っていたり共感できる考え方を持つ人が繋がっているため、その波及効果が格段に高まった。これは「バイラル効果」という言葉まで生み出した。「バイラル」とは「ウィルスの」という意味で、「ウィルスに感染するように広まっていく」「伝播力が強い」という意味。人から人に中長期的に口コミで情報が広まる環境が整った。 もう一つ、これまでのネット上の情報と大きく違うのが「実名性が高い」ということ。これまでもネット上には膨大な情報が掲載され、検索サイトで便利に欲しい情報に到達することはできた。だが、これまでの情報は、匿名性が高いために、どの情報を信じていいのか、また情報自体の信頼性に欠けることも少なくなかった。だが、ツイッターやフェイスブックでは、個人名でアカウントをとることが一般的で、プロフィールも詳細に記されている。フェイスブックでは、生年月日、出身校、趣味嗜好までこと細かに登録され、その情報の信憑性も自分で確認できることも革新的なところだ。「実名」で情報が交わされることで、それまで知らない個人対個人の情報伝達が可能になった。10March,2011 www.fitnessjob.jp

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