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2016.11.28 月

「運」を動かす 運動はメンタルコンディションも向上させる

トレーニング

“コンディショニング”という言葉をメディアで耳にする機会も増えている。従来はプロ選手やアスリートが試合に向けて行うという印象が強かったコンディショニングだが、最近では、一般生活者の生活をより豊かなものにするための手法としてプログラムを積極的に導入するスポーツクラブも増えている。そこで、今回は、fitbox FunC岩切誠さん、Body Work Space EVOLVE.有馬康泰さん、お二人方の有名トレーナーに、日常に取り入れるべきパフォーマンスアップに向けたコンディショニング、ケアの方法を訊いた。

「ジム以外での“宿題”で コンディショニングを習慣化させる」 ― fitbox FunC岩切誠さん

「『運』を動かす 運動はメンタルコンディションも向上させる」 ― Body Work Space EVOLVE.有馬康泰さん

まずはお客さまの生活習慣を知ることから

東京都千代田区にてパーソナルトレーニングジム「Body Work Space EVOLVE.」を運営する有馬康泰さん。フリーランスのパーソナルトレーナーとして14年間、GOLD’S GYMを中心に活動し、現在も第一線で、初心者からトップアスリートまでの指導を行う。近年では、フィットネスモデルとしても活躍し、雑誌、メディア出演などで積極的にカラダづくりの魅力、運動の重要性を発信している。

入会前にはじっくりと時間をかけて、事前カウンセリングを行う。運動指導に限らず、日々の睡眠時間や食事内容についてもヒアリングを実施し、お客さまの生活習慣を十分に理解した上で、トレーニングメニューを組み立てる。「運動・睡眠・食事」 のバランスが整うことは、メンタル面のコンディション向上にも通じる、と有馬さんは話す。

「初回セッションでは75分間の中で、生活習慣のカウンセリング時間に約35分間を割き、お客さまの生活習慣を理解することに重きを置いています。ダイエットや痩身を目的とするお客さまには『痩せるだけであれば、食生活を見直すことで簡単に痩せることができます』とお伝えする場合もあります。その後、『より健康的に、機能的に痩せるためには、食事・睡眠・運動、この3つのバランスが整えることが重要』としっかり説明を行うことで、お客さまにも生活習慣 の重要性を理解していただくようにしています。特に運動については、初めてジムに通う方に習慣化していただけるよう、1回のパーソナルセッションと並行して、徐々に自宅などでも運動習慣をつけていただけるようにアドバイスを行っています」

自宅でも簡単に肩甲骨周りを伸ばすことができる「タオルストレッチ」


パーソナルセッションでは、トレーニング前の動的ストレッチとして、「セルエクササイズ」を導入している。順天堂大学の小林教授の研究によって開発されたセルエクササイズは、筋肉や関節の柔軟性を高めることに加え、神経機能の強化も同時に図ることが可能となる。これにより、股関節や肩甲骨の可動域を広げるだけでなく、日常生活で乱れがちな自律神経(交感神経・副交感神経)も整える効果も期待できる。これに加えて、自宅でも簡単にできるストレッチと して、肩甲骨周りの可動域を高める目的でタオルを利用した「タオルストレッチ」や、筋膜リリースギア「VYPER」を使ったトレーニングを推奨している。

日常生活で意識して可動域を高めることが重要

有馬さんは、これまでのトレーニング指導経験から、現代人が抱える課題について次のように述べる。

「元来、人間は日常生活を過ごす中で、身体を動かすことにより細胞を活性化させ、身体機能を高めてきました。しかし、現代では、デスクワークなど、同じ姿勢で作業を行う時間が圧倒的に増え、前胸部や肩甲骨周り、腰背部などの筋肉が固まりやすくなっています。この状態のままでトレーニングを始めても高いパフォーマンスを出すことは期待できないため、トレーニング前には、セルエクササイズを行い、身体を機能的に動かすための準備を行います。また、新たに導入したVYPERは、全身行いますが、主に緊張の強い腰背部や肩甲骨周りをほぐす目的で活用しています。VYPERを使用すると『まるで熱々のパンケーキの上に乗ったバターが溶けていくように』緊張した筋肉の硬さが徐々にとれていきます。電動式の筋膜リリースギアなので、フォームローラーなどに比べて短時間で効果的に筋肉を緩めることができます」

短時間で効果的に筋肉をほぐすことができる「VYPER」


有馬さんは、これら現代人特有の身体の問題を解決するためにも、『ジム以外の日常生活での運動習慣が大事になる』と語る。
「周りの環境がいくら充実していても、身体のどこかに痛みが出たり、メンタルコンディションが良くなければ、快適な生活を送ることはできません。『運』を『動かす』と書いて『運動』と読むように、日常に運動を取り入れている方は、身体の変化だけではなく、メンタル面でも良好な状態を保つことができています。そのためには、私たちトレーナーは、パーソナルセッション以外の時間にも、職場や自宅で手軽に行える運動やストレッチをどれだけ提案できるかが、重要になってくるでしょう」

同ジムは、会員の間で通称“パワースポット”と呼ばれている。それは、ジムに通う方が運動を通じて、良好なコンディションを維持できている証に他ならない。


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【記事出典】
月刊NEXT 2016/December No.117 

【企画・構成】
株式会社クラブビジネスジャパン
オンライン事業部フィットネスビジネス編集部:庄子  悟

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