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2016.06.30 木

ファンクショナルトレーニングの5大原則-

トレーニング

4.3面運動(3Dimension Movement  Pattern)

人間の動作は基本的に3面で起きているため、カラダの機能を上げるトレーニングも3面運動でなけれなりません。

例えば、Walkingの動きでは、正面から見てみると少しずつ左右に体重移動をしていることが分かります。人間のカラダの重心は背骨の真下にあり、両脚で立っていればその中心に重心がきます。当然、Walking等で片脚になれば、重心は支持足になり、その分だけカラダは左右に体重移動をするのです。これによって、Walking動作では横の動きの面が含まれるのです。

今度は、動作を横から見てみると、手足が大きく前後に動いているのが分かります。右手を前に出したときに、左脚が前に振り出され、左手を後ろに引いたときに、右足が後ろに蹴り出される動作です。これが歩行での前後の動きの面になります。

最後に、真上から動作を見てみると、人間のカラダは背骨を中心として手足の動きとともにねじれ動作を行っているのがわかります。横から見たときに前後に動いている手足の動作を、真上から見るとカラダのねじれ動作の面でも動きが同時に行われていることがわかります。

4.3面運動

つまり、人間の動作は一見単調な動きに見えたとしても、多くの動作は3面で行われていることが多いのです。したがって、ファンクショナルトレーニングも1面だけの動きにフォーカスしたものではなく3面動作を考慮したトレーニングであるべきなのです。

5.力の吸収(Loading)と力の発揮(Unloading)

人間の体において、効率的で大きな力の発揮(Unloading)には、必ずその方向とは反対に力を溜めて(Loading)から行われます。ジャンプ動作は良い例で、高くジャンプをしようとすれば無意識に一度しゃがみこみを行います。このしゃがみこみがなければ、力のLoadingが行われず、高く飛ぶことができません。

5.力の吸収(Loading)と力の発揮(Unloading)

野球やゴルフなども同様で、力強いボールを投げようと思えば必ずコッキング動作は行われますし、ゴルフで遠くに飛ばそうと思えばテイクバックがおこなわれます。

このように、どのスポーツや日常動作においても強い力を発揮するためには、事前に踏み込む動作(Loading)が必要になるのです。つまり、ファンクショナルトレーニングでも動作を機能的にするためには、Loadingに着目したトレーニングが必要になるのです。

まずは自分の身体を知ることが重要

上記の5大原則はありながらも、スポーツ競技のパフォーマンス向上に向けたトレーニング効果を実感するためには、トレーニング前に自身の「姿勢」、「体の動き」を把握した上で正しいトレーニングを行うことが前提となります。

自宅でも簡単に筋力のバランスをチェックできる「片足立ちバランス」を行ってみましょう。

【ポイント】

片足立ちで真っ直ぐバランスを保つことでお腹やお尻の筋肉をしっかり使えているか、体幹を使えていて下半身が安定しているかをチェックします。鏡の前でチェックしてみてください。

【方法】

1.最初に足を閉じて、まっすぐに立ちます。肩は下げて胸を張り、お腹やお尻が突き出ないようにします。その状態から、腰に手をあて、片足をあげます。上半身がまっすぐに伸びた状態をキープします。

2.ひざが90度に曲がる位置まで足を持ち上げ、太ももは床に対して並行になるようにしましょう。その状態でしばらく静止します。

【事象】
事象1:上半身が左右どちらかに傾いてしまう
お尻の筋肉が使えていない可能性が高い

事象2:足を90度まで上げられない
お腹の筋肉が使えていない可能性が高い

事象3:体重が小指側に乗る(親指が浮いてしまう)
下半身が安定していない可能性が高い

パフォーマンス最大化のためには定期的なコンディショニング

最大限に効果を出すためにはトレーナーに自分の体の姿勢・動きを観察してもらった上でトレーニングメニューの提案/定期的なコンディショニングを行ってもらうことがベストです。

米国ではアスリートに限らず一般の方も体のメンテナンス、筋力向上のための施設”コンディショニングセンター”が存在し、自分の現在の身体、筋力に応じたトレーニングを指導してくれます。ただし、日本では未だそういった施設は数少ないため、アスレティックトレーナー資格を保有するトレーナーとの定期的なコンディショニングメニュー作成を行うことで自分に合ったトレーニングプランを立てることがパフォーマンスを高める一番の方法といえるでしょう。

R-body projectでは『SOAP』というアスレティックトレーナーと1対1で行うカラダのチェックを行い、姿勢や動きの癖、カラダの歪みや柔軟性、筋肉量などを測定し、カラダに関する課題を抽出した上で個々人にあったトレーニングメニューを提供しています。

アスリートと同様に、多くの一般の方が自分の身体を理解した上で、正しいトレーニングを行うことにより、これまで以上のパフォーマンスが発揮できるようになるでしょう。

ファンクショナルトレーニングギアの購入は品揃え豊富な「フィットネス市場」へ

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【企画・構成】
株式会社クラブビジネスジャパン
オンライン事業部フィットネスビジネス編集部:庄子  悟

取材協力/監修: R-body project(http://www.r-body.com

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