テニスに関わらず、各スポーツで年代毎に適したトレーニングがある
テニスの競技特性に合わせたフィジカルの要素は数多くあります。筋持久力、瞬発力、敏捷性、ボディーコーディネーション力、バランス力、等々…。細かい部分まで掘り下げるとかなりの数の要素が挙げられます。従って、今回は年代別のトレーニングの一例として、有名選手のトレーニングを分解していきましょう。
まずは、フェデラー選手の昔のトレーニングを見て頂きます。
VIDEO
全ての能力を向上するのに必要な要素が網羅されているトレーニングプログラムです。この中からいくつか抜粋し、年代に合わせてご紹介していきます。
プレゴールデンエイジ(4歳~8歳)
テニスに関わらず、様々な運動を通して多様な動きをすることが競技力の向上に重要になる。様々な遊びの中に競技要素を含んだトレーニングをすることをおススメします。
30秒~43秒 一瞬の動き&ステップワークのトレーニング
(→普通の紐をズボンの腰部に挟んだ状態で行う。タグラグビーのような鬼ごっこ方式にする。等々)
1:22~ 反射神経&目の反応速度向上
(→少し変形させたピンポン玉を使う。等々)
ゴールデンエイジ(9歳~12歳)
様々な技術を習得しやすい絶好期。出来るだけ多くゲーム形式のトレーニングを行い、新しい技術の習得等をすると良いでしょう。フィジカル面では神経系、基本的な動作、スタミナを向上させるトレーニングが有効です。
1:00~1:11 反応/反射神経とそれに合わせた身体の動かし方
(→数字を書いてその数字の順に拾う。言われた番号だけを一瞬で判断して拾う。等々)
3:00~3:12 ボックスステップ
ポストゴールデンエイジ(13歳~)
競技の特性や目的に合わせたトレーニングが必要。負荷をかけた状態、もしくは負荷をかけた後に実践の動きを取り入れたトレーニングを行うことが効果的。
1:12~1:20 ステップワークと負荷を加えたスイング
1:30~2:20 リバウンダーとスロー 高いとこからのサーブ からのボレー
ちなみに、シャラポワ選手も同じようなトレーニングを行っています。
社会人~
成人になると、技術習得などのスピードが昔に比べて遅くなりますが、フィジカル面は変わらず向上します。普段からテニスを行って人が更なる競技力向上を試みるには、全身の筋持久力とファンクショナルトレーニングがおススメです。
全身のファンクショナルトレーニング
VIDEO
久々に始める方々は、トレーニングよりもまずアップやストレッチをしっかり行うことが最優先事項になります。
ダイナミックウォームアップ
VIDEO
(身体を温め、次に少し負荷をかけて動かすことで各関節周りの筋肉を刺激する。)
何よりも怪我の予防が大切
また、全ての年代を通して怪我の予防は何よりも大事になります。肘の怪我はどの年齢層でも最も多く、次に若年層では腰、シニア層では手首の怪我が多くなります。ほとんどの場合、柔軟性の欠如と姿勢悪化(背筋・腹筋の欠如)が怪我を招くので、柔軟性とベースの身体造りはどの年代でも必要不可欠です。
色々挙げましたが、この年代ではこのトレーニングが一番!といった決まりはありません。一人一人身体の状態は異なります。指導者が選手をしっかり観察し、適切な知識と創意工夫をもってトレーニングプログラムを組むことが大切になってきます。
>>Write By TOSHIHIRO MIZUKAWA
アメリカのカルフォルニア州立大学ノースリッジ校卒業。 専門はストレングス・コンディショニング。サッカーをはじめ、多種目のスポーツ選手の怪我予防・リハビリ・トレーニング指導を行っている。トップアスリートだけでなく、老若男女、人種問わず、全ての人々を対象に幅広く活動。トレーナーの知識や技術はプロだけでなく、全ての人が受けることのできる恩恵である。怪我をしたがどうすればいいのか分からない。何のトレーニングをどう行えばいいのか分からない。どの情報を信じていいのか分からない。そんな“分からない”を失くす為、Change the Value of Sportsを信念に、株式会社CORE ‘N CODEでスポーツの浸透と普及を目標に日々精進中。STROOPS FUNCTIONAL PERFORMANCE TRAINER.
ウォームアップやクールダウンに効果抜群。プロスポーツ選手愛用者多数!の筋膜アプローチツールでトリガーポイント(筋膜の硬縮部位)をマッサージしましょう。
デザインとカラーが人気のフォームローラー
The Grid グリッド フォームローラー [トリガーポイント]
フィットネス市場 特別価格 6,500円 (+税:520円)