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2015.10.21 水

40代鉄人スイマーの強さを支える 戦略的トレーニング

トレーニング

40歳を越えても未だ進化を続ける鉄人スイマー」を標榜する原英晃さん。
18歳で日本選手権に出場以来、23年連続出場を果たし、昨シーズンは国民体育大会50m自由形で6位に入賞するなど、長く第一線で活躍し続ける。

その原さんの強さを支えるトレーニングは、極めて戦略的に考え抜かれている。その経緯についてこう話す。
「父が元水泳選手で教員だったこともあり、私が水泳を始めたのは0歳のとき。小学生で競技会に出場し始め、高校3年生のときには200m自由形で短水路日本高等学校新記録を樹立するまでに至りました。ところが、大学に入って初めて日本代表になったものの、鉄欠乏症で身体をこわし、1年半にわたって記録を落とし続ける辛い経験をしました。この時、身体のことや栄養のことを徹底的に学び、練習に活かしていくようにしました。すると、以前の苦しみが嘘のように、再び記録が伸びるようになったのです。この頃から、常に考えてトレーニングをするようになりました」

その後、社会人スイマーとなって日本代表に返り咲き、アジア大会金メダルをはじめ、数多くの実績を出したものの、2004年のアテネ五輪の選考に漏れたことを機に企業からの支援が打ち切られ引退。水泳指導の仕事をしながらの選手としての挑戦を続けるようになった。

仕事をしていても競技力を保ち続けられる戦略作り

200mを得意としていた頃と比べると練習量がはるかに減ることから、同種目で勝負するのは難しいと判断。
50mと100mの短距離レースに絞り、それに合わせた練習とトレーニングを組み立てた。短距離では、よりパワーが必要になることから、支持点のない水中より床反力を使って効果的にパワー
が高められるドライランドトレーニングを多く採り入れた。下半身から全身の連動をつくりながらパワーを発揮するオリンピックリフティングや、シスチューブやTRXなどのトレーニングギアも多用してトレーニングを行っている。

スイマー①

他にも、呼吸回数を減らさなければならない短距離の特性を考え、パワーブリーズで呼筋を鍛えるなど緻密だ。また、大学時代に体調を崩した反省から、内臓に疲労をためないよう、冷たいものや脂っこいものは極力控える。唐揚げやトンカツなどの揚げ物は一切食べない。トレーニングの疲労を回復させ、トレーニング効果を確実に得るうえでも内臓機能をいい状態に保ち、必要な栄養を摂取することでこそ、効果的に身体を進化させられるからだ。

スイマー②

原さんは今後も常にレースに出続け、自己ベストを更新することを目指している。マスターズスイマーたちにも、戦略的なトレーニングで何歳になっても進化できるとアドバイスする。「水泳は特殊なスポーツで、水の中での姿勢や動きの技術を高めるだけでも、いい記録が出せます。ただ、40代に入ると身体が硬くなってきたり、筋力が落ちてきて、その動き自体ができないケースも多いんです。
動ける身体は、適切なトレーニングでつくっていくことができます。また、歳をとると回復力も落ちますから、ケガをしない身体の使い方も大切です。運動機能を改善するトレーニングを採り入れるだけで、進化できるマスターズスイマーはたくさんいるはずです」

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