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2015.10.11 日

インカレ11連覇の礎を築いた 水泳の科学的トレーニングに迫る(後編)

トレーニング
水泳部

中央大学水泳部は創設94年の歴史を持つが、1990年代に入りメキメキと力をつけ、1994年からインカレ11連覇を果たした。その礎を築いた吉村豊さん。水泳部監督として米国で学んだ科学的トレーニングと、自身がラグビー選手として大切にしてきたチームワークを水泳指導に応用。やがて大学生以上のオリンピック選手も多数輩出するようになり、それまでの水泳選手の「中高生限界説」をも覆した。

その科学的トレーニングのアプローチに迫る。前編では水中での抵抗を減らし、推進力を高めるポイントを解説したが、後編では水中でのパフォーマンスアップに向けた陸上トレーニングを解説する。

脳と動きを繋げて、陸上トレーニングを水中のパフォーマンスに活かす

スイマーの陸上トレーニングが増える一方で、陸上トレーニングが必ずしも水中のパフォーマンスと直結しないと危惧する人もいる。吉村さんは、陸上トレーニングを水中に活かす鍵は、「体性感覚と実際の動きを一致させること」つまり、脳と動きを繋げることだと話す。
その方法として有効な方法の一つが水中でのレジスト泳、アシスト泳(図4)、アシスト泳(図5)、スピード泳だ。

スイマー⑤
陸上トレーニングで得た、水の抵抗力を少なくするストリームラインや泳ぎのフォームをつくる関節可動域やスタビリティ、推進力を高めるパワーを、実際に水中の泳ぎの中で統合させるプロセスである。レジスト泳は、腰にワイヤをつけ、後ろにひっぱる負荷をかけながら前に泳ぐことでより高い推進力を生む泳ぎに脳と身体が統合していく。次にアシスト泳では、同じように腰にワイヤーをつけて進む方向に引っ張ることで、より速いスピードで泳ぐ感覚が得られる。

前述したように、水中で推進力に繋がるのはストローク頻度(ピッチ数)ではなく、最適なストローク長(ディスタンス・パー・ストローク)によって、少抵抗・高パワーで進む効率の良いストローク感覚を得ることができる。そして最後に負荷をかけず、自力でのスピード泳をすることで、脳に適切な動きを覚えさせていく。こうしたプロセスを踏むことで、陸上トレーニングを水中のパフォーマンスに効果的に活かすことができる。
また、トレーニングで得たパワーを発揮し続けるうえで、筋肉に乳酸がたまりにくい身体づくりも必要だ。そこで吉村さんが採り入れたのが、乳酸トレーニングである。水泳などの持久運動によって骨格筋組織で代謝が起こり、乳酸が産出する。水泳では、乳酸値と泳速度との関係を調べる乳酸カーブ測定を行い、血中乳酸濃度4ミリモルの速度を求め、その選手にあったトレーニング強度を設定する。その4ミリモルの強度を基準に有酸素トレーニングとスプリントトレーニングの二領域に分け、限られた時間で最大の効果をもたらすバランスの良いトレーニングを行っている。

吉村さんは、現在は中央大学水泳部総監督かつ研究者として、速く泳ぐことについて解剖学的にも生理学的にも心理的にも科学し、分析研究を重ねながら水泳のパフォーマンス向上に極めて効率的効果的なトレーニングや練習方法を案出し続けている。

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