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2015.09.10 木

テニス上達の切り札?テクノロジーを活用した技術アップ方法とは

テクノロジー / デジタル
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テクノロジーの進化とともに革新的なフィットネスサービスが生まれ始めている。テクノロジーを活用することでこれまで難しかったことが可能となり、フィットネスの価値を大きく押し上げている。そんな新時代のテクノロジーを活用した”フィットネススタイル”をトレーナー・インストラクター向けの月刊誌NEXTから「テクノロジーが拓く”新時代のフィットネス”」として最新の動きをお伝えする。

♯02 “ソニー スマートテニスセンサー”

音響分析の世界最先端テクノロジーを応用

ソニーといえば、音響機器・映像機器の革新的メーカー。そのソニーが、音響分析のテクノロジーを活用してテニス界にも革新をもたらそうとしている。2014年5月に発売された「スマートテニスセンサー」は、専用アプリ「スマートテニスセンサー」と組み合わせて使うことで、テニスのプレイ内容がデータとして分析できる。
ショット数やインパクト位置、スイング種別、ボール回転、スイング速度、ボール速度などが記録され、それらのデータを分析することで、スイングやゲームづくりの癖や課題が可視化できる。

例えば、毎回のスイングの速さとボールの速さが計測されることで、必ずしもスイングの速さとボールの速さが比例しないことに気づき、無駄に力むことがなくなり、試合中のスタミナを維持できることになる。
また、ゲーム運びについても、1試合中のストローク数を、バックハンド、フォアハンド、ボレー、スマッシュ、スライス、サーブなど8種類に分けてカウントできることから、バックハンドスライス数が多い受け身のゲーム運びなのか、ボレー数が多い攻撃的なゲーム運びなのかなど、プレイヤーの傾向や課題を知ることができる。

スイング情報は、スマートテニスセンサーに搭載されている振動センサーとモーションセンサーにより収集される。ボールのインパクトの位置を振動センサーがデータをキャッチし、音響解析技術を応用することにより、ガットに当たった位置を特定、ヒートマップとして出力する。

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スイングの向きや種類、スイング速度などは、モーションセンサーがラケットの動きの方向と加速度を感知し、数値で出力する。各種データはアプリ上でリアルタイムで確認することができるため、練習中にはコーチがアプリでデータを確認しながら科学的なフィードバックが可能となる。さらに、プレイ中に専用アプリで動画も撮影すれば、スイングデータが動画とともに蓄積され、画面上でのセルフフィードバックが可能。各スイングのフォームとともにデータが確認できることで新たな気づきが得られる。こうした映像によるフィードバック機能はコーチやプレイヤーからのニーズも高く、2015年1月には、動画を連続コマ送り写真にできる「モーションショット」機能、動画をゆっくりと再生できる「スロー再生」機能も追加される。

上達できる楽しさでテニス人口維持拡大へ

同商品開発の最大の狙いは、テニス人口の維持拡大にある。テニスコートの数が減少傾向にある昨今、一般生活者のテニスとの最大の接点は、主にはテニススクールとなっている。

だが、これまでテニススクールでは、スキル向上を謳っていても、動くボールに対して動きのあるスイングを測定する難しさから、スキルの評価をする術がなく、科学的根拠に基づいた指導も行えないという課題を抱えていた。そのため、上達も極めて感覚的で、何となく満足してスクールを卒業し、テニスコートが借りられる場所も機会も限られていることから、段々とコートから足が遠のき、いつの間にかテニス自体も辞めてしまうという循環に入ってしまう人も少なくなかった。上達を見える化することで、より確実に上手くなる楽しさを感じて貰い、そのことが継続に繋がることを期待している。

もう一つの狙いとして、各種分析ができることで、余暇で行うテニスでも、トップ選手の試合でも、観ながら〝うんちく〞を語り合うことが可能になり、観る楽しさも広がることがある。テレビなどで専門家の解説なども聞けるようになればなおさらだ。観る人が増えれば、テニス市場も拡大し、テレビなどの放映権などスポーツビジネスとしての市場性も高められる。同センサーは、既にITF(国際テニス連盟)から国際試合での利用認可も得ており、同センサーを着脱できるアタッチメントを装着できるラケットも世界の大手4社から発売が始まっている。着々とその環境は整いつつある。

スマートセンサー②

テニスコーチによる分析とプログラミングが鍵を握る

こうした開発の狙いを現実に近づけていくためには、コーチたちがこのセンサーで得られるデータを活用できることが必要だ。現在、テニススクールでデータを活用した指導オペレーションを開発中だが、最新テクノロジーにより、評価とフィードバックが的確に行えることから、各種機能を上手く活用することで、スクールでの指導の価値も高められる可能性がある。同商品の開発にもあたった田島精一郎さんはその想いをこう話す。
「今後データが蓄積されるにつれて、テニスプレイヤーの強さの定義も明らかになり、上達への課題発見も可能になります。特に期待するのはジュニア世代のテニスプレイヤーが数多く育ってくれること。これは世界的な取り組みなので、そこに少しでも寄与できればと世界的にもマーケティングを進めています。将来的には、プレイヤーの属性や、テニス歴などに応じたサービスや商品の提案なども実現していけたらと思います。

プロを目指す人でなくても、テニスが”上手くなりたい”、”ライバルに勝ちたい”と思う方々にとっては技術向上に向けて一度試してみたいアイテムではないでしょうか?

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