FITNESS ONLINE

facebook twitter googleplus
一覧へもどる
2018.05.25 金

HitItem Pixformance AI 活用で、パーソナルトレーニングをより身近に

特集

大画面を見ながら、AIが指示する自分に合ったトレーニングを行うことができる最新鋭のフィットネス機器Pixformance。ドイツで開発され、現在ヨーロッパ8ヶ国のクラブに導入され高い評価を受けているこの機器が日本で販売を開始し、注目を集めている。日本での名称は「Pixi(ピクシー)」(製造元・メーカー:株式会社ピクスフォーマンス)。

九州を中心に少人数制スタジオを展開するLIEN株式会社が日本国内の販売権を取得し、2018年4月から販売を開始。リアン大濠店が日本のクラブで初めて導入し、注目を集めている。

AI で実現、ローコストで効果的なパーソナルトレーニング

Pixiの最大の特長は、全身が映る大きな画面(147×85cm)を使ったバーチャルパーソナルトレーニング。会員がカードキーをかざすと、画面に映るバーチャルトレーナーが一人ひとりの体組成、目標設定、トレーニング履歴に合わせたエクササイズを指示する。

機械の内蔵カメラが26 ヶ所の身体のポイントをチェックして正しい動きを誘導するので、視認性が高く、初心者でも正しく効果的に運動することができる。

1つのデバイスで可能なエクササイズは200通り。トレーニングの結果をスコア化してクラウドに保存し、AIがトレーニングの進捗状況を管理する。

この機器がドイツで開発された経緯は、女性専用のサーキットトレーニングジムでの利用を想定したものだった。従来のサーキットトレーニングは油圧マシンが主流であったが、徐々に会員の満足度や継続率の低下が目立ち始めた。

そこで開発するに至ったのが、高品質のファンクショナルトレーニングを、パーソナル対応で提供できる機器。一人ひとりの状態に合わせてAIが運動指導するというバーチャルパーソナルトレーニングを可能にし、運動のバリエーションを増やすことで会員の満足度と継続率が飛躍的にアップし、退会率が減少した。

このPixiを導入して店舗展開をしているクラブMrs.Sportyは、現在ヨーロッパのサーキットトレーニングジムとしては最多の550店舗を数える。従来のサーキットトレーニングに比べ、Pixiを導入することで売上・利益の増加、会費の値上げにつながったなどの実績が各クラブから報告されている。

この機器が人気を集めた最大の理由は、会員にとってコスト面や心理的にハードルが高いパーソナルトレーニングをAI導入によって気軽に利用できるようにした点であるが、フィットネスだけでなくリハビリテーションや理学療法など汎用性が高いことも大きな特徴だ。現在ヨーロッパでは、病院をはじめとした医療施設、ホテルなどにも多くの台数が導入され活用されている。

小型ジムを中心に幅広い層に対応可能

小さなスペースでも導入可能であり、より質の高いトレーニング指導を可能にする点などから小型ジムやブティックスタジオとの相性がいいPixiであるが、運動内容に200通りものバリエーションがあるだけに、運動初心者から上級者、若年層から高齢者まで幅広い層に対応でき、その活用法の可能性は幅広い。

ドイツでの実績に裏付けされたオペレーションも充実している。LIEN株式会社の代表取締役社長、山岡誠司氏は「店舗展開のうえで最大の課題となるのが人材採用とその教育です。この機器はその問題を補いながら、一人ひとりの会員さまに対してより丁寧な指導ができるため定着促進につながり、投資回収期間も短いというのが特徴です」と話す。また、日本においてもリハビリテーション対応として、病院などの医療現場での大きな需要も予想される。

同社ではこのPixiを有効に活用し、今後さらに店舗展開を加速していくが、同様にPixiを活用して店舗運営をしたい同様のクラブにも販売し、サポートを行っていく。

LIEN 株式会社 代表取締役社長 山岡誠司氏(写真左) 株式会社ピクスフォーマンス・ジャパン 代表取締役 トーステン・ボーク氏(写真右)

LIEN 株式会社 代表取締役社長 山岡誠司氏(写真左)
株式会社ピクスフォーマンス・ジャパン 代表取締役 トーステン・ボーク氏(写真右)

facebook twitter google plus hatena bookmark line pocket