産後の姿勢の歪みをトレーニングで改善
2017年11月13日
こんにちは!
トレーナーの岩切です。
先月「きれいな姿勢」のお話をさせていただきました。
皆さんご自分の姿勢チェックをしてみましたか?
「きれいな姿勢」が出来ている人はあまりいらっしゃらなかったと思います。
姿勢のゆがみ、原因は?
・歩くことが減っている
・PCやスマホに長時間向かっている
・座っている時間が圧倒的に長い etc
こんな環境で「きれいな姿勢」を維持するのは大変な事です。
もし、「ばっちりだった!」という人がいたら凄いです!!
「姿勢の崩れ」で歪んだ身体は、ますますその人の身体の癖を促進していきます。
例えばが、「右足に常に体重をかけて立っている癖のある人は、左の足に体重をかけることがどんどん下手になっていきます。
理由の一つに「左足の感覚器」が鈍感になってきて、使われにくくなるのです。
そして、使われすぎの右足のふくらはぎや腿の後ろ側がパンパンに張っていき、左足は緩んだ状態になっていきます。
この左右のバランスの悪さが、腰に負担をかけていったりします。
身体の癖は産後、顕著に
これが顕著に表れるのが「産後のママさん」です。
わたしが代表を務める「fitboxFunC」では、「産前産後のママさん」のパーソナルトレーニングも承っています。
10月下旬には1月前に出産を終えた「ママさん」が産後トレーニングに戻ってきてくれました。
妊娠前からトレーニングをされていたので、お腹が大きくなった時でも姿勢が崩れずに腰の痛みもあまり出ずに無事出産されました(祝)。
本人曰く、「3人目の今回」は、サポーターをしなくても腰痛が出なかったし、楽だった」とうれしいお言葉をいただきました。
さて、肝心の産後トレーニングですが、なかなか大変な状態になっていました。
以前よりのトレーニングの効果があり、良い状況だったとはいえ、お腹に赤ちゃんを抱えている姿勢は、身体にとってかなりイレギュラーな状態です。
身体の重心線が前方に移動し、呼吸をするための横隔膜も圧迫されて動きにくい状態になっています。
呼吸も浅くなっていますし、肋骨の間の筋肉も硬くなっており、動きが悪くなっていました。
腹筋群も伸びた状態になるので、おのずと腰が反った姿勢になっていますよね。
先ほどは、左右差の話をしましたが、ママさんたちのこの姿勢は「腰の部分」が緊張し、お腹が緩んだ状態です(写真)。
腰が痛くならないほうが不思議なくらいです。
問題なのは、この状態が長く続いたので、腹圧が入りやすくなっていた身体もすっかり緩みやすい状態に変わっていました。
つまり、「妊婦としての身体の癖」です。
この癖により、歪んでしまった身体を元に戻さないと大変なことになります。
これは、休んでいても改善されません。
トレーニングで身体を正しく動かすことがBESTです。
産前産後にはトレーニングすることをお勧めします。
次回はほかの「悪い姿勢」も考えてみましょう。
(TEXT/岩切 誠 LIVEonline編集部)
☆岩切 誠