忙しいお母さんへ
2017年7月24日
もうすぐ夏休みですね。
小学生は毎日、お昼ご飯を作らなければいけないですし、働いているお母さんは毎日お弁当を作らなければならないですし、大変です。
そして、子どもが学校にいる時間ない分、心配なことも増えることでしょう。
優しさと強さを育てましょう
毎日の生活に追われる一方で、いい子育てが出来ているのか日々考えているかと思います。
どんなことを伝えればいいのかな、どんなことをさせればいいのかな、と考えれば考える程、迷路に入ってしまうお母さんも多いのではないのでしょうか。
子どもが少し大きくなって、自分の価値や自分の存在意義を考え始めて“自己肯定感”が出来上がるとき、そこに大きく影響を与えるのが“他の人が自分にどのように接しているか”だといわれています。
世の中には、優しい人がたくさんいます。自分に優しく接してくれる人も多くいると思います。
でも、そうでない人もたくさんいます。
これは、現実です。
でも、優しく接してくれる人だけと会い、優しい言葉だけかけていれば、優しい子になるわけではないのです。
人生には様々な出来事が待っていて、時には辛く耐えなければいけない場面、ときには人を助ける場面に遭遇することもあります。
そのとき、優しさだけでは辛いことを乗り越えられないかもしれません。優しさだけでは、人を助けられないかもしれません。
色々な人に出会い、色々な出来事があって子どもの心はしっかりとつくられていきます。
優しさも強さも両方が必要なのです。
接する時間よりも、過ごし方が重要
子どもと接する時間が少ないと悩んでおられるお母さんの相談が多いです。
でも、一緒にいる時間が長いかどうかは問題ではなく、一緒にいるときにどのように接しているかが重要なのです。
長い時間一緒にいても、真剣に子どもの話しを聴かない、行動の意味を理解しようとしないということの方が悪い影響を与えます。
子どもの可能性は大きいのです。
そして、大切な人から信じてもらえていると実感できたときに最大限の努力ができるのです。
子どもを信じて、時には勇気を出して心配し過ぎるのをやめてみましょう。
一緒にいる時、話しをしようとしているときには、少し自分の作業をやめて、優しいお顔で向き合ってみましょう。
子どもが出会った、“いい人”“嫌な人”の話しを聴いてみましょう。
そして、時には自分の出会った人のことも話してみてください。
嫌な思いをした話なら、子どもも同意してくれるかもしれません。
いい話なら、自分もそのような感じで人に接したら、相手は幸せな気持ちになるんだということを憶えてくれることでしょう。
他人との関わりが、子どもを育てる
先日、マンションの通路を荷物でふさいでいる人がいたのです。
息子と2人で通ろうとしたときその人が「すみません、すぐにどけます」と言いました。
私がだまって隅を通ろうとしたとき息子が言いました。「急いでいるわけじゃないので大丈夫です」と。
息子は私と一緒にいない時間にも他人と接し、他人を観て成長し続けているのだと感じました。
食べたものが身体になるのと同じように、他人の言葉、行動が子どもの心をつくり、周りの人の態度が子どもの自己肯定感を左右します。
子育てに悩んでいるお母さん、子どもだけが悪いのではない、お母さんが接する時間が短いのが悪いのではないのです。
子どもは親以外の他人との関わりもたくさんあることを忘れてはいけません。
そして、そこで悩んだり、迷ったり、喜びを感じたりするとき、親がしっかりそれを受け止めてあげることが大事なのです。
☆土屋 未来