脳の発達と栄養
2017年6月14日
食べることは、生きるために欠かすことはできません。
24時間営業のコンビニやファミリーレストランなどでは、いつでも食べものが手に入ります。
インスタント食品やレトルト食品などを利用すると、短時間で食事の支度ができるようになって、子育てや仕事で忙しい毎日を過ごしているママにとっては、上手に活用したいところ。
「簡単、手軽、便利」に感じてしまいがちですが、添加物や保存料が使用されていたり、高カロリー、味が濃いなどの心配なこともあります。
6歳までに脳の90%が完成
人間の行動や心、感情などを司るのは脳です。
お腹のなかの赤ちゃんの脳の神経細胞の発達は、妊娠13週ごろから始まり、大人と同じ140億個の細胞がつくられています。
出産直後から、様々な刺激をうけることで、脳や神経の発達は急速に進みます。
脳の神経細胞のネットワークは、2歳までに60%、4歳までに70%、6歳には90%が完成するといわれます。
見たもの、聞いたこと、触れたもの、感じたこと、経験したことなどの全てを脳で記憶します。
意志、意欲、思考、理性などの感情や、話す、身体のバランスを保つ、走る、書く、食べるなどの行動を習得する大切な時期でもあります。
この時期の脳の発達のためには、しっかりと栄養を摂取することが大切です。
脳に必要な栄養素には、たんぱく質、炭水化物、ビタミンなどがありますが、重要なのは、脳の60%を構成する脂質です。
身体に良い油、身体に悪い油
植物油には、身体に優しいイメージがありますが、身体にとって減らした方が良い油もあります。
トランス脂肪酸という言葉を聞いたことはありますか?
農林水産省のHPには、【トランス脂肪酸については、食品からとる必要がないと考えられており、むしろ、とりすぎた場合の健康への悪影響が注目されています】と記載されています。
トランス脂肪酸はマーガリン、ショートニングなどに多く含まれ、ケーキ、パン、クッキー、アイスクリーム、スナック菓子などに使用されます。
子どもたちが大好きなパンやお菓子ですが、食べ過ぎないようにしたいですね。
一方、子どもの脳の発達ために、積極的にとった方が良い脂質もあります。
青魚に含まれるDHAやEPAなどの脂肪酸は、脳神経を活性化させる働きがあります。イワシやサバ、アジ、サンマなどを食べることで摂取することができます。
最近は、あまり魚を食べずに、西洋式の肉料理中心の食事が増えてきていますが、赤ちゃんの脳をつくる大切な栄養素です。
子どもはもちろん、ママも妊娠中や授乳中に食べるようにしてくださいね。
☆加藤 香