柔らかすぎず、硬すぎない身体を手に入れよう
2017年5月16日
こんにちは!
トレーナーの岩切です。
前回から「柔軟性」をキーワードに話をさせていただいています。
身体は硬すぎても良くないし、柔らかすぎても良くないということをお話ししました。
基本動作をしやすくするために、柔らかすぎず、硬すぎない身体を手に入れよう
私たちは「動物」なので、最終的な目的は、動作を行うということです。
動作は、「立つ・歩く・走る・跳ぶ」という基本動作のうえに成り立ちます。
これらの動作は、柔らかくてぐらぐらした身体では安定して行うことはできません。
普通に立っているだけなのに、ゆらゆらとしている子どもがいますよね。
その子たちに対して、お母さんは「しゃんとしなさい!」なんて言ったりします。
逆に、硬い身体だと関節に負担のかかる動作になってしまい、これまた怪我をしやすい身体になってしまいます。
これは、各関節の可動域が小さくなってしまうので、大きな動作をしようとした際に、関節を安定させている筋肉や周辺の組織が損傷を受けてしまいます。
私たちは正しい動作を行うために、硬すぎず、柔らか過ぎない身体を獲得しなければいけないのです。
まずは、この事を認識しましょう!
筋膜が収縮しないと身体が硬くなります
さて、今回は「身体の硬い人」に向けた話をしてみたいと思います。
硬くなるのは「筋肉」だけではありません。他の組織や筋膜といったものも硬くなってしまい、動作に制限をかける、つまり動きにくくしてしまいます。
最近ものすごい勢いで認知されている「筋膜」について解説します。
少し前までは、「筋膜って聞いたことありますか?」と聞いても、「知りません」という答えが返ってきていましたが、このところ、「聞いたことがあります」という返事が返ってくるようになりました。
本屋さんに行っても「筋膜リリース」や「筋膜はがし」といったタイトルの本がたくさん出ています。
では「筋膜」とは何でしょう。
人の身体の中は、「膜」だらけです。骨にも、血管にも、リンパにも、神経にも、膜で覆われています。
身体を全身タイツのように覆っているのが筋膜です。
人間の身体は、筋肉だけでは「動作」はできません。
筋膜という全身タイツを着込むことによって、身体中の筋肉を上手く連動して動作を作っていきます。
ですから、この筋膜が収縮しなくなったら、動きが硬くなるのです。
身近な話でイメージすると、スキニージーンズなどのきついジーンズなどを履くと、しゃがみづらくなったり、動きが制限されたりします。
反対に、スゥエットみたいなゆったりとした服装だと、くつろげるし、動きのラクになり、しゃがむこともできますよね。
スウェットのような、伸び縮みする筋膜を手に入れる必要があるのです。
このためのテクニックが、「筋膜リリース」といわれるものです。
硬くなった箇所に圧(手で押すだけでも良いです)を加えたり、ストレッチしたりすると良いといわれています。
まずは、上のようによく見る柔軟性を評価する「立位体前屈」を行ってみましょう。
自分の柔軟性はわかりましましたか?
それでは次に、「おでこをこすって」みましょう!
(髪の生え際から、眉間の上のあたりを、てのひらの硬いところで、30秒くらい、力を入れてこすってみてください)
では、もう一度立位体前屈にチャレンジです。
さっきよりも柔らかくなっっていませんか?
この謎の答えは次回お話しします!
☆岩切 誠