正しい呼吸、できていますか?
2017年1月11日
あなたの子どもは呼吸できていますか?
「えっー、できているんじゃないの?」
では、そんなあなたは呼吸できていますか?
トレーナーの岩切です。
前回、「正しい呼吸ができていない子どもをたくさん目にします」といったようなことを話しました。
「正しい呼吸って何だろう?」と気にしてくれた方、ありがとうございます。
今回は、「正しい呼吸」についてお話しさせていただきます。
まずは深呼吸してみましょう
では、まず呼吸をしてみましょう。
できれば、呼吸している状態を誰かにチェックしてもらいましょう(スマホで撮影するのもおすすめです)。
① 仰向けに寝ます。
② 深呼吸します。
これだけです。
いかがでしたか? 呼吸できていましたか?
そもそも呼吸とは何でしょうか。
私は昔、「妄想が激しい子ども」でしたので、宇宙空間や海底都市などのSFを読んで、空気がなかったらどうなるのだろうと、ちょっと息を止めて我慢してみたことがあります。
もちろん苦しかったです。
そうです!
呼吸ができないと、人は死んでしまうのです。
手が動かなくても、足が動かなくなっても、死に直結することはありませんが、呼吸ができなくなると間違いなく死にます。
人にとって1番重要な機能が「呼吸」というシステムなのです。
呼吸したとき、胸郭は動いていますか?
まずは、呼吸について基礎的な事を学んでみましょう。
よく耳にするのは、「腹式呼吸」「胸式呼吸」というワードではないでしょうか?
「どちらが身体にとって良い呼吸なのか?」「ヨガは腹式呼吸で、ピラティスは胸式呼吸でしょう?」
このようなことを聞かれることがよくあります。
両方とも正しく、間違いではないということだけ覚えておいてください。
「鼻で呼吸しますか? 口で呼吸をしますか?」という質問も受けます。
これもあとで考えましょう。
第一に、認識しなければいけないのは、呼吸は肺で行うということです。
簡単にいうと、「肺が膨らんだり、縮んだりすることを繰り返すことによって、酸素を体内に取り込み、二酸化炭素を体外に放出」する行為を呼吸といいます。
つまり、呼吸するときには、肺を動かす必要があるということを理解してください。
それでは、どのような方法で肺を動かせばよいのでしょうか。
肺自体は、自分でコントロールすることはできません。
まずは、肺の位置を確認しましょう。肺は、胸郭(いわゆる肋骨に囲まれたスペース)の中に存在しています。
胸郭は、おしゃれな鳥カゴのような形をしています。下の部分は、横隔膜でふたをしているような形です。
このスペースの大きさを変えることが、肺を動かすための重要な要素になります。
このスペースが広がるということは、肺の入れ物が大きくなること。このスペースが狭くなるということは、肺の入れ物が小さくなることです。
さぁ、最初に呼吸したときに「胸郭(肺の入れ物)」は大きくなっていましたか?
もう一度やってみるか、撮影した動画をチェックしてみてください。
チェックポイントは、「息を吸ったときにお腹が膨れ、吐いた時にお腹がへこんでいるか」です。
上の写真のようになっていれば、きちんと呼吸できています。
下の写真のようになっていると、呼吸ができていません。お腹を意識して、繰り返し練習してみてください。
この、呼吸という機能がうまく働かないとどうなってしまうのかは、次回お話しします。
あなたの猫背、肩こり、腰痛、疲労感…etc、すべて呼吸が問題かもしれません!!
(TEXT/岩切 誠 LIVEonline編集部)
☆岩切 誠