想像力を高めることで、運動能力アップにつなげる「NESTAキッズコーディネーショントレーニング」
2017年1月10日
子どもは、遊びのなかで好奇心や冒険心、探究心を見つけ出す、想像の生き物です。
想像力が掻き立てられると、自分から運動能力を高める工夫をし始めます。
想像力が運動能力を高める
たとえば、「ヒーローごっこ」をすると、怪獣の攻撃をよけたり、怪獣に攻撃しようとすると、転がる、飛ぶ、走る、投げるなどさまざまな動きを想像し、自分ならどうすればもっと強くできるか創造しはじめます。
こうした遊びは子どもだからできることで、自由な発想も子どもならではです。
そして、自分で考えついた動きができるようになれば自信もつきます。こうした力を育てることが、生涯にわたってのパフォーマンスを高めることに繋がります。
キッズ向けのプログラムやスクールの多くが、精緻なカリキュラムや指導法で子どもの体力や運動能力を向上させようとしています。もちろんこれも間違えではありません。
運動能力、社会性、コミュニケーション能力の向上を図るプログラム
NESTAのキッズコーディネーショントレーニングは、子どもの発育発達や、幼児・児童の心理を理解し、子どもたちの運動能力に加え、考える力や社会性、コミュニケーション能力の向上を図るプログラムです。
幼少期に伸ばすべき能力として、神経系、循環器系、創造力などが挙げ、そうした力を身につけるために、「教え過ぎない」ことが特徴です。
子どもたちが自ら発見し、想像(創造)し、トライする場面を提供しているのです。
クラスのテーマ設定とガイドラインをもとに、子どもに考えさせ、気づいたことをやってみて、感じたことから次の発想や動きを引き出していくことで、子どもたちの想像(創造)力と身体能力を高めていきます。
例えば、幼児へのアプローチのひとつとして、自分の好きな動物の真似をする → お友だちに何の動物か当ててもらう → 全員でその動物の真似をして動いてみる → 誰が一番似ているか競争する、といったことをします。
これにより、子どもたちが「見て」、「考え」、「感じて」、「表現する」を繰り返していくのです。
1クラス45分間で、3~4つの遊びに取り組みます。
指導者としてこれまで幼少期から高齢者、初心者からトップアスリートまでに携わってきていますが、すべてのスタートは幼少期にあり、特に社会性や発想力が人間力の原点になるとして「運動あそび」をコンセプトにしたクラス運営を考案しました。
クラスは季節ごとのテーマ、月ごとのテーマ、クラスごとのガイドラインを設けて、指導者は子どもと一緒に遊ぶようにレッスンを進めていきます。子どもと一緒になって、どうしたらもっとおもしろいか、どうしたらもっとうまくできるかと互いにアイデアを出し合うのです。そうすることが子どもの力を引き出すからです。
子どもたちの想像力にかかると、同じテーマでも毎回予想を越える展開になっていきます。
皆さんもぜひ、子どもの想像力を掻き立てるような遊びをとり入れてみてください。
<お話を聞いた方>
村上浩宣さん
NESTA JAPANシニアアドバイザー KidsWorksプロデューサー
株式会社 AHA 代表取締役 社長
学生時代水泳選手として活躍後、津田体育専門学校副校長、津田スイミングスクール総支配人、三重県水泳連盟競泳委員長・強化部長などを経て現職。指導から施設運営まで豊富な経験をもとに、幼児~高齢者・初心者~トップアスリートの運動指導者育成や運営コンサルティング、アスリート指導など。
☆LIVE編集部