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『動きづくり』に着目したコースが好評 広がりをみせるファンクショナルトレーニング

2016.12.16 金 トレンドサービス

ここ数年間で、「機能的な身体」「動ける身体づくり」などのテーマを特集したTVや雑誌を目にする機会も増えた。これに伴い"ファンクショナルトレーニング"という言葉も一般生活者へ広がりつつある。こうした機能改善に特化したマイクロジムや小規模施設がオープンしており、業界の成長をけん引している。総合業態のフィットネスクラブもこうした変化に対応しようと、メインエリアにファンクショナルトレーニングゾーンを新設する店舗が増加している。

そのファンクショナルトレーニングの代名詞として、多くのフィットネスクラブやジムへ導入されているツールがある。"TRXサスペンショントレーナー"だ。

s_15423517_10154731462773604_16061677_nKinetikos LabでのTRXを利用したトレーニングコースの様子

TRXが日本に上陸した2011年から、すべての養成コースの指導を担当しているシニアマスターインストラクター谷 佳織さん。

自身も2013年からトレーニングや動きに関するプロフェッショナルのための情報コミュニティ「Kinetikos」をオープンし、トレーナーに向けて世界の最先端のトレーニング情報を積極的に発信している。

正しい動きづくりを理解してもらう

「TRXは製品の提供だけに限らず、『製品・教育・プログラム』の3つを重要な柱として考えています。特に昨年からは、これまで以上に『教育』に力を入れる姿勢がより鮮明になってきています。それは、昨年STC(サスペンショントレーニングコース)、FTC(ファンクショナルトレーニングコース)、GTC(グループトレーニングコース)など、各トレーニングコースのプログラム内容を一新したことにも表れています」

「新しくなった養成コースでは、『正しい動きができているか』という基本をしっかりと押さえたうえで、各トレーニングコースの内容を学んでいきます。ここではサスペンショントレーニングの使い方だけでなく、ファンクショナルトレーニング全般の基礎知識も学べる内容となっています」

近年は、トレーニングコースをに参加する層も広がりをみせている。これまでの受講者は、フィットネスクラブに所属するスタッフ、トレーナー、またはパーソナルトレーナーなどがほとんどを占めていたが、最近では接骨院や、リハビリテーション施設で働く柔道整復師、理学療法士などの医療従事者の受講が増えてきているという。養成コース受講者層が多様化する背景について、谷さんは次のように語る。

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