FITNESS BUSINESS

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リニューアル事例Ⅱ セントラルスポーツ

2016.07.20 水 トレンドサービス

スタッフの意識向上にも寄与 「施設のリニューアル」以上の価値を 

平山氏は、リニューアルを行ううえで「最新のマシンや設備の導入もさることながら、お客さまに快適な空間を提供することが大事」という同社の姿勢を強調する。

「いくら最新のマシンがあっても、快適な空間でなければせっかくの魅力が半減してしまうと思います。様々な形態のフィットネスクラブがありますが、そこに通うお客さまが求めているものは、運動効果だけではなく心地よさだと思うのです。心地よい空間を提供し、そこに通うことがライフスタイルの一 部になる。そんな施設であり続けるためにリニューアルを行います」 また、「リニューアルによって施設とともにスタッフの気持ちも変わることもプラスに働く」と平山氏は言う。

「新しくきれいになった施設を見てわくわくするのはお客さまだけではないですよね。そこで働くスタッフが、前向きになってくれることもリニューアルの効果ではないでしょうか。施設はリニューアルオープンを迎えた瞬間からまた古くなっていきますが、それをできるだけ長くきれいな状態を保っていきたい。それをできるのは、働くスタッフたちです。施設が新しくなると、細かい汚れも目に留まりやすくなりますから、施設美化への意識も高まります」

今後の課題は、リニューアルした施設およびスタッフの意識を維持すること。大きな投資をすることなく、施設にちょっとした変化をつけるようなリニューアルや、ハートレートモニターをつけた最新のスタジオプログラムの導入など、ソフト面でのリニューアルも積極的に行っている。

「マシンも導入時は最新のものでも、数年すればまた新しいものが出ます。それでも通い続けていただくためには、プログラムやインストラクションなど魅力的なソフトとそれを提供する人の力、快適な空間づくりが大切だと思います。リニューアルというのは新たなチャレンジの始まりといえるのではないでしょうか」 1990年代から施設を増やしてきた 同社は、この数年リニューアル候補に該当する店舗も多い。時期と内容を見極めるとともに、ニーズにあった最適な投資によりクラブの価値を高め、確実に投資を回収をしていくことが求められている。

【取材】
フィットネスビジネス編集部:剣持 真由

【インタビュー・協力】
セントラルスポーツ株式会社
経営企画室 広報担当マネージャー
平山 智志氏

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