FITNESS BUSINESS

facebook twitter googleplus

【キッズ・ジュニア向け プログラム& ツール】あらゆる運動スクールをワンストップで提供 TSS キッズ

2017.09.22 金 トレンドサービス
s_TSSキッズ_写真

あらゆる運動スクールをワンストップで提供

東急スポーツシステム株式会社(以下、東急スポーツシステム)では昨年より、同社が運営するキッズプログラム「TSSキッズ」に2歳からでも参加できる教室を追加するとともに、空手やバレエ、チアダンスなどフィットネスクラブのスタジオを利用したプログラムの充実を図っている。

【今回お話しを伺った方】
東急スポーツシステム株式会社 運営推進部 サブマネジャー 北 智之氏

対象年齢を引き下げ潜在需要を創出

TSSキッズとは、同社が提供する「スイミング」「フットボール」「テニス」「ゴルフ」「スタジオ系コンテンツ」の5つのスクール事業の総称である。従来は、4~5歳の年中時期の子どもを対象としてプログラムを展開していたが、2016年7月から対象年齢を引き下げ、2~3歳の子どもでも安心して運動を始めることができる「はじめて運動教室」ほか、多くのイベントを開催している。

「今回、プログラムの対象年齢を広げた背景として、2~3歳のお子さんを持つ保護者の多くは、『この時期の子どもに対してどのような運動をさせたほうがいいのか』『どうしたら子どもに運動が好きになってもらえるか』などといった課題意識を持っています。そこで、『体を動かすことの楽しさ』『スポーツの面白さ』を感じてもらうことをテーマに2~3歳のお子さんを対象としたイベントを企画したところ、150名の定員に対して250名近くのお申し込みをいただきました。その後のイベントでも、想定を超える申し込みをいただき、今年8月までの累計プログラム申込者は約1,000名を超えました。この結果を受け、同年齢層を対象とした事業展開について一定数のニーズがあると手応えを感じました」(北氏)

複数スクールを同時に通うことができる

スポーツや運動に苦手意識を持つ子どもは大人になってからも運動をすることはほとんどない。近年では、幼少期から塾や習い事に通う子どもが多く、屋外で子ども同士が自由に走り周ったり、身体を動かして遊ぶ機会が減少してきている。TSSキッズでは運動神経向上に向け、コーディネーション能力の基本となる7つの能力を伸ばすための動きを各プログラムに組み込んでいるほか、運動を好きになってもらうための遊びの要素も多分に含まれているため、運動嫌いの子どもが運動を好きになるきかっけとなり得る。また、同社が展開する施設は東急線各線の沿線や駅のすぐ近くにあるため、学習塾が店舗を置くエリアと同エリア内にあることが多く、学習塾の前後の時間に通いやすいということも他社と比較した場合の大きな強みである。

TSSキッズ

「我々のスクール事業の目的は、小さい頃から運動やスポーツの楽しさ、面白さを体感し、大人になってもスポーツや運動習慣を継続してもらいたいということに尽きます。その実現に向けて、幼少期は『走る』『跳ぶ』といった基本的な動きに加え、主に陸上や水泳、体操などの競技に必要とされる『リズム・バランス・連結・反応』、サッカーなどの球技系スポーツに必要と言われる『反応・変換・連結・識別』などのコーディネーション能力を高めるための動きをプログラムに満遍なく取り入れています。

幼少期の子どもに対しては特定のスポーツに特化した能力やスキルのみを伸ばすのではなく、あらゆるスポーツに対応できる動作や能力を伸ばすことがとても重要だと考えています。また、こうして幼少期に基礎的な運動能力を身に付けた後に、スポーツ系のスクール事業で、各種目に特化した動きや能力を高めていくこともできます。弊社の場合にはスイミングプール、フットサルコート、インドアテニスコート、スタジオといったリアルな施設を同一地域内で展開しているため、あえてひとつの種目に絞らず、あらゆるスポーツを平行して続けることができることも、魅力のひとつになっていると考えています。実際に、テニスやフットサルのスクールに通う子どもたちがスイミングスクールにも同時に通うケースも多いです」(北氏)

社内研修体制も充実今後の事業拡大も視野に

スクール事業で実際に子どもへの運動指導を行うスタッフは、社員が約7割と社内の人材がほとんどの割合を占める。これにより、課題の共有やナレッジの蓄積が着実に行われるため、プログラムのブラッシュアップスピードも早い。今年からは社内研修のなかに「子どもの運動と接し方」研修を本スタッフが担当、子どもとの基本的な接しかたのスキルや、社会環境の変化による運動機会の減少、体力低下の実態などの子どもたちを取り巻く環境の情報も共有する場としても活用している。今後はこうしたノウハウの共有化、プログラムの質の向上を図ることでスクール事業をさらに価値あるものとしていきたい狙いだ。

何かと忙しい現代の子どもや保護者にとって、駅近くに施設があり、あらゆる種目のスポーツをワンストップでできることは非常に魅力的である。対象年齢の引き下げにより裾野を広げることに成功した同社のスクール事業は、今後も拡大していくことだろう。