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【“テクノロジー”を活用したクラブ運営】デジタルメディアを使い「紹介、口コミの効果」を最大化する マックスヒルズ

2017.07.25 火 トレンドサービス

デジタルメディアを使い「紹介、口コミの効果」を最大化する


近年フィットネスクラブの集客方法がDMや折込みチラシなど紙媒体を利用した集客方法からスマートフォンを中心としたデジタルメディアへとシフトしてきている。「紹介・口コミ」についてもデジタルメディアの活用が急務といえる。

【今回お話しを伺った方】
株式会社マックスヒルズ 営業企画部 部長 スポーツクラブ集客チーム プロジェクトリーダー 細野大樹氏

膨大な調査データから最適解を抽出

株式会社マックスヒルズ(以下、マックスヒルズ)では今年に入って新たにマーケティング部署を設置し、定量的なデータ分析に力を入れている。「マーケティング部門ではクライアント毎のデータ分析はもちろん、業界全体のマーケティング動向についても調査を行い、定期的に自社のwebサイトで情報発信を行っています。直近では、4,000名を超える会員さまへのアンケート結果をもとに『スポーツクラブが広告で成功するための条件』『紹介キャンペーンで成功を収めるために』の2つのレポートを制作しました」(細野氏)

同レポートでは、スポーツクラブへ入会するきっかけとなる情報は何であったのか、各年代別にデータ集計を行っている。

データ分析から見えてきた紹介、口コミの効果

レポート内では「web」「チラシ」に次ぐ重要な入会経路として「紹介・口コミ」が挙げられている。スポーツクラブ入会経験者へのアンケートによると、実際に紹介をしたことがある人は、35.6%も存在し、そのうち78.9%は入会している事実が判明した。クラブ側にとって、紹介や口コミによる入会はチラシなどの相手が見えにくい販促手段と比べ、非常にリスクの少ない販促手段であるため、今後の販促戦略として仕組みや制度を整えていくことが他社の販促戦略と比較した際に大きな差別化の要因となるであろう。

こうした背景から、同社ではスポーツクラブの紹介キャンペーンをより効果的に実施できるよう、LINE、Facebook、メール、QRコードなどのオンラインの手段を使って、友達に紹介メッセージを送信できる「KUCHICO PREMIUM™(以下、クチコ プレミアム)」アプリを開発、提供を開始している。

同アプリではスマートフォンで利用できる各店舗専用ページを設置し、そのページから各種SNSを介して情報送信できるため、「対面しないと紹介できない」などといった課題も解消することができる。100個以上の商品からキャンペーン毎に景品を設定することができるため、さまざまなキャンペーン企画が実現可能なうえ、商品発送などの作業はサービス事務局が行うため、クラブ側にほとんど手間がかかることがないのも特徴だ。

「今後はチラシなどのアナログ領域だけでなく、クチコ プレミアムを用いたデジタル領域の集客支援サービスをより一層活用することで、顧客獲得単価を低く抑えながらも最適な施策を組み合わせたベストプラクティスを提供していきたいと考えています」(細野氏)

スマートフォンの普及拡大をきっかけとした、デジタルメディアの広がりによって「紹介・口コミ」のあり方も変わってきている。クラブ側も対応を急ぎたい。

KP2