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【“テクノロジー”を活用したクラブ運営】フィットネス業界に導入進む、先進テクノロジー

2017.07.27 木 トレンドサービス
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【“テクノロジー”を活用したクラブ運営】
これまでテクノロジーの進化が変えたものは、コミュニケーション方法や働き方、エンタテインメントの楽しみ方など、多岐にわたる。もちろんフィットネスも例外ではない。ウエアラブル機器やモバイルアプリを利用した会員毎の運動情報管理、ストリーミング、ヴァーチャルレッスンなど、テクノロジーを駆使したハイテクなエクササイズが次々と生まれている。

今日のように、競争が激しい時代において、クラブが抱える課題のひとつは、いかにしてユーザー自身が自クラブに向かうようにするかにある。その点、フィットネスアプリや新しいシステムの導入は、運動不足な現代人がクラブに向かうきっかけとなる可能性を含んでいる。近年、日本においても最新テクノロジーを導入するプレイヤーが増えているが、実際にクラブではどのようなテクノロジーを活用して運営を行っているのだろうか。

心拍数や消費カロリーを把握しモチベーションを高める

スタジオ内に設置されたモニターへ着用したハートレートセンサーの番号とリンクしてオレンジやレッドなどのカラーが表示される。スタジオやフリースペースでのグループトレーニングにおいて、こうした光景が当たり前となってきた。

polar_sports_zone_large心拍数による運動強度表(参考:Polar SportsZone)

ハートレートセンサーを利用した取り組みでは、トレーニング時の心拍数をリアルタイムで把握し、負荷の高い心拍ゾーンで一定時間運動を行うことでトレーニング中の脂肪燃焼だけでなく、アフターバーン効果と呼ばれる運動後最大36時間カロリー消費効果を高める効果も実証されている。総合型クラブに限らず、ブティック型クラブやマイクロジムでの活用も進んでいる。

このほかに、アプリやウエアラブル端末から普段の生活での運動量や消費カロリーを可視化することで来館促進につなげているクラブも多い。

VRによる演出で非日常感を演出

近年になり、VRやプロジェクションマッピングなどスタジオの雰囲気を非日常的な空間に演出するためのテクノロジーも登場し、ブティックスタジオを中心に人気を博している。3月に東京・渋谷にオープンした「CYCLE&STUDIO R Shibuya」ではVRによる臨場感の高い映像を見ながらバイクエクサイズを行うことができる。

ほかにも「b-monster恵比寿」、「綱島源泉 湯けむりの庄 PRiME fitness&spa」などのクラブではスタジオプログラムへプロジェクションマッピングによる演出を行うことで、トレーニングへの集中力向上、没入感を高める効果が期待される。スタジオでは壁面に映像を映すことで、鏡で自分の姿を見ることがなく、暗闇では映像に周りの視線が集中することから、初心者やグループレッスンが苦手な方でも参加しやすい環境をつくることができる。とくに若年層は運動効果と同時に、エンタテインメント性も運動継続の重要な要素となるため、これらのテクノロジーを活用することは今後のクラブ運営では必須となってくるだろう。

②プロジェクションマッピングによる演出が導入されている「b-monster恵比寿」

今後の広がりが期待されるサービスとしては、テレビやインターネットメディアなどで注目を集めたドイツのスタートアップICAROS社から発売されたVRフィットネスマシン「ICAROS」だ。筐体の上に、手と肘、足と膝を乗せ、Gear VRを装着して利用する。筐体自体は下にある台と一箇所でのみ支えられており、水平にバランスをとるためには、腹筋を始めとする全身の筋肉を使って支えることが必要になるため、自然と全身運動を行うことができる。今後、フィットネスクラブに限らず、ホテルやオフィス内への導入が進むと予想されており、フィットネス未利用層に対するアプローチ手段として期待がかかる。

ikaros011VRフィットネスマシン「ICAROS」

同じくスタートアップ企業のMedVigilance(メドビジランス)が開発した「PULSTONE™」は、身体表面の微電圧から筋肉運動を測定する筋電位センサーの原理を利用したウェアラブルデバイスである。腕や脚などに直接デバイスを貼り付けることで、運動時の身体の姿勢・力量を可視化することが可能となる。筋電位の感知から、僅か0.05 秒でアプリへ情報が伝達されるため、リアルタイム性が重視されるVRゲームやVRフィットネスなど幅広い利用シーンが想定される。

今回紹介したこれらの企業は7月25日から3日間開催されるSPORTEC2017にも出展予定である。実際にサービスに触れることで、クラブの付加価値向上につながるものであるか確かめてみてはいかがだろうか。