FITNESS BUSINESS

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成功するマイクロジムの集客手法 -前編

2016.03.25 金 TR-キャリアビジョン

2015年12月17日にR-body project大手町店を会場に開催されたマイクロジム経営セミナー。同社代表取締役の鈴木岳氏はじめ、独自のこだわりから立ち上げたマイクロジムを成功裡に運営する3名の講師が講演を行った。3者の講演からは、マイクロジム経営に必要な「集客方法」、「ビジネスモデル」、「教育・ノウハウ」の3つの要素を深く学ぶことができる。第1回は「成功するマイクロジムの集客方法」と題して、株式会社nano代表取締役 高橋順彦氏の講演を前・後編にてレポートする。



皆さん、こんにちは。私はパーソナルトレーニング(以下、PT)スタジオとピラティススタジオを愛知県・名古屋市で運営しています。かつてフィットネスクラブで9年ほど働いた後、独立して起業しました。どちらの施設も、高齢者からアスリートまで、あらゆる方を対象にしています。お客さまの指導以外に、フィットネスクラブの研修なども請け負っています。当社はお客さま、スタッフ、会社、3つがハッピーになる仕事をすることを理念として掲げています。

私は“ジム・スタジオ経営者コミュニティ”という、ジム・スタジオ経営者の方のみが入れるコミュニティも運営しており、メンバーは現在、200名を越えました。そのメンバーを中心に、成功の法則などについて情報を集め、『月刊NEXT』の連載で紹介していますが、誌面では書きづらいこともありますので、その部分を中心に本日は紹介したいと思います。

マイクロジム経営に関する悩みとは?

マイクロジムをこれから経営しようと考えているトレーナーが抱える悩みとして、よく次のようなことを聞きます。

・自身のスタジオをもつ/もたない、どちらがいいのか
・開業資金はいくらかかるのか
・集客はどうしたらいいのか
・1人で運営すべきか、人を雇うべきか

これに対して、実際に運営している方たちは、次のような悩みを抱えています。

・集客が思うように伸びない
・時間が足りない(トレーナー権オーナーでやっている方は特に時間がない)
・人材育成の時間がとれない(お客さまを指導しながら、さらにスタッフを教育しなければならない)
・いつ身体を壊すか不安
・独立したが相談相手がいなくてさびしい(実際、フィットネスクラブに戻る方もいる)

なお、私は“キャラ集客”と呼んでいるのですが、HPやブログなどをやっていなくとも、キャラが際立っているため、「この人に会いたい」とお客さまが集まり、運営が成り立っている方もいます。そういう方や、もともと豊富な資金をもっている方などは、本日対象にしていません。今日ご紹介するのは“弱者の戦略”です。資金や知名度もそれほどないという方が、リスクを最小限に抑えながら運営していくにはどうしたらいいのか、その方法をご紹介します。

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