【NEXT 5月特集】男のピラティス・ヨガ ＂Silk Suspension™＂篇
2016.04.26 火 スキルアップ
セレブのエクササイズとして米国でブームとなり、日本にも広く浸透したピラティスとヨガ。
ピラティスは、ジョセフ・ピラティス氏がドイツ軍人のリハビリとして開発したエクササイズをベースに、各関節の可動域を確保するとともに、姿勢を安定させるインナーマッスルを活性化することで、安全に効率的に動ける身体をつくることができる。ヨガは、ゆっくりとしたポーズをくり返すことで、自分の身体や意識のくせに気づき、より冷静に効果的に状況に対処できる身体と心が培える。
こうした本質的なエクササイズ効果が認識されるようになり、今、男性の間でもピラティスとヨガが広がってきている。今回は、男性の視点から見るピラティスとヨガの魅力から、あらためてそのエクササイズとしての本質的な価値に迫る。
Silk Suspension™＠Studio Body Design
不安定なところで動くことにより、インナーに効く！アウターが優位になりがちな男性や柔軟性向上を目指す方におススメ！
「シルクサスペンション」は、ニューヨークのピラティスアカデミーPAIの本拠地「ピラティス・オン・フィフス」のキャサリン＆キンバリー姉妹が開発したエクササイズ。ピラティスは安定したポジションで適切な動きを行っていくエクササイズであるのに対し、シルクサスペンションは不安定なところで動きを行うことにより、バランス感覚や身体の意識を高め、全身の身体の使い方を習得していく。
3つのストラップがついたサスペンション器具と、ハンモック状の「スリング」と呼ばれる身体が覆われる大きさの布を、それぞれ単独で活用、または組み合わせることにで、エクササイズの幅を広げられるようになっている。
レッスンでは、ストラップとスリングの高さの調節方法やそれぞれの使い方の説明、各関節を動かすエクササイズから始め、その後、体幹でバランスをとる動きやチャレンジ要素を入れたエクササイズでインナーマッスルを活性化する。
最後はストレッチと逆さまの動きでクールダウンを行う。
逆さまの動きではコウモリのような状態でぶら下がる事により、血流やリンパの流れ、内臓下垂や皮膚のたるみなどに刺激が入るとともに、リラックスしてぶら下がる事で、脊椎の関節を気持ち良く伸ばす事が出来る。
シルクサスペンションの動きは集中しないと揺れてしまうエクササイズが多く、「安定させるように」と集中することで身体の意識が高まることから、身体の使い方が分かりやすいと好評で、効果が得やすいエクササイズとして支持されてきている。
私にとってのピラティス
シルクサスペンションとの出会いはPAIのキャサリン＆キンバリー先生が開発したもので、とても効果のあるエクササイズとの紹介を受け、いち早く当社代表の加藤康子がスタジオに導入を決めたことから、私も指導に携わることになりました。
研修はとても印象に残っていて、それまでピラティスを続けてきていたにも関わらず、シルクサスペンションの動きでは揺れがなかなか止まらず、バランスをとる身体の使い方や意識を改めて体感することが出来ました。また、それまで使えていなかった筋肉が見事に筋肉痛になるという体験をしました。
不安定な状態で動くことでアウターだけではなく、全身の筋肉を使うので、アウターが強い男性にとってはインナーマッスルを使って身体を安定させる感覚が分かりやすいエクササイズだと思います。
バランス感覚や自分の身体のウィークポイントも実感できるため、自身の身体の調整やバランス強化、ピラティスやスポーツでのパフォーマンスアップにも良いトレーニングです。今後もシルクサスペンションの指導者を増やしながら、ピラティスの素晴らしさを広く伝えていければと思います。
お話しを訊いた方：中村進之介さん
株式会社ボディデザイン研究所、麻布スタジオマネージャー、Silk Suspension™CI（コースインストラクター）、ピラティスインストラクター
【男のピラティス】
CASE #1 －ポールスターピラティス＠ボディワークスタジオ元気工房
CASE #2 －Silk Suspension™＠Studio Body Design
CASE #7 －PHIピラティス＠ピラティス＆コアアラインスタジオB&B
CASE #9 －SUPピラティス＠Rainbow House 奥多摩
【男のヨガ】
CASE #1 －ヨガシナジー＠アンダーザライトヨガスクール
CASE #2 －メディカルヨガ＠PT conditioning room
※特集内容はインストラクター・トレーナーのキャリアマガジン誌「月刊NEXT2016年5月号」でもご覧いただけます。
【記事出典】
月刊NEXT 2016/December No.110
【企画・構成】
株式会社クラブビジネスジャパン
オンライン事業部フィットネスビジネス編集部：庄子 悟