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【NEXT 12月特集】世界に学ぶ保険のしくみとフィットネス "オーストラリア"篇

2016.11.25 金 スキルアップ

日本でフィットネス参加率が3%から大きな伸びが見られない要因の一つに、保険制度の違いが挙げられることは少なくない。
保険の仕組みとフィットネスの関係を良く見ると、フィットネス参加率の高い国では、保険の仕組みと深い関係にある医療サービスの仕組みと、民間保険サービスの両方で、フィットネスの参加が促されていることが分かる。

今回は、改めて世界の保険の仕組みとフィットネスの関係を理解することで、日本の人々の健康増進に、フィットネス関係者としていかに関われるのかヒントを得るべく、この分野に詳しい専門家と、各国のフィットネス関係者に話を訊いた。

【世界に学ぶ保険のしくみとフィットネス】
概要篇
CASE #1 -アメリカ篇
CASE #2 -イギリス篇
CASE #3 -オーストラリア篇
CASE #4 -ドイツ篇
CASE #5 -日本篇

オーストラリアの医療制度

オーストラリアには、日本の健康保険に相当するメディケアがあり、政府によって全国一律で運営されています。メディケアは家庭医(GP)の診察や薬の処方、GPの紹介による専門医の検査、治療費、薬などをカバーしますが、歯科や鍼治療、カイロプラクティックなどは適用外です。

民間保険会社も数多くあり、メディバンク・プライベート、Bupa(ブーパ/MBF、NRMA、HBAの合同保険)、HCF、NIBなどが大手で、ホスピタル・カバー(ベーシックな病院で受けられる治療の保険を掛けることができ、歯科治療、眼科や理学療法は含まれない)と、エキストラ・カバー(歯科治療、眼科、理学療法、針灸治療など)のプランのどちらか、またはその両方を選ぶのが一般的です。

※ピンチインで拡大可(スマートフォンの場合)

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オーストラリアの保険のしくみとフィットネス

民間保険会社は、エキストラ・カバーの保険負担を低減すべく、ピラティスやヨガ、パーソナルトレーニング、ダンスクラスなどの参加にも補助を提供。ユーザーはレッスンの参加証明をインストラクターや施設から貰い、自分が加盟する保険会社に申請することで、補助が支払われる仕組みが一般的。

民間保険では、下記をはじめとした保険会社が、フィットネスへの参加にインセンティブを提供している。

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