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RIZAP-法人向けサービスの提供、データ活用による医療分野への進出を発表

2015.08.13 木 ヘルスケア/ウェルネス 新商品・サービス

健康コーポレーションは12日、子会社であるRIZAP 株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役:瀬戸 健)による、法人向けサービスの提供開始、ビッグデータに基づく統計モデル活用サービスの提供を相次いで発表した。

予防医療領域の市場拡大に対応

2020年には4.4兆円に成長するとされているヘルスケア関連市場。この成長要因としては高齢化とそれに伴う慢性疾患の増加があげられている。

主な生活習慣病の受療率(人口10万人あたりの患者数)をみると、一般に50歳を超えると増加し、75歳以降にピークを迎えます。この患者数は、今後、高齢者人口の急増によ り、さらに増加することが予測される。

こうした中で、企業にとっても社員の健康を維持することは、人材の有効活用や保険料の抑制を通じ、会社の収益にも資する。社員の健康投資を行うことにより、社員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上につながると期待される「健康経営」の取り組みの機運が高まっている。

RIZAPでは、会員に対して試験的に展開していた「法人会員プラン」が、想定を超える申し込みがあり好調で大幅な拡大が見込まれるとし、一般の法人向けにもサービス化することを決定した。RIZAP法人会員プランは、RIZAPと法人提携契約を締結し、入会金と年会費を払うことで、従業員がRIZAPの「パーソナルトレーニング」を特別優待価格で受けることが可能となる。

上記に加えて、同日に医療ビッグデータに基づく統計モデルを活用したサービス提供を開始することも発表している。

サービス内容としては、対象者の健康数値の変化を可視化し、その数値を基に医療ビ ッグデータ分析を行うことで、将来的な医療費負担額の軽減を予測する。

具体的には RIZAP が提供する「DEMECAL(※1)」などにより取得した対象者の血液検査デー タや体組成計データを、統計解析モデルと連動させることにより、将来かかる医療費負担額を推計し、さらに RIZAP サービスにより、負担額軽減がどれだけ期待できるかを可視化するものとなる。 (※1) DEMECAL はリージャーが提供する血液検査製品&サービスの総称。

この統計解析モデルは、健康データの解析・統計モデリングを専門とするヘルスデータ・プラットフォーム株式会社(所在地:東京都港区 代表取締役社長:中村 大介)が、医療ビッグデータ分析をエビデンスとして開発したものであり、健康診断結果に基づいて医療費の予測値や健康年齢を算出する統計モデル。

RIZAPでは本サービスの提供を通じて将来的な医療費負担に対する注意喚起を促し、より健康意識を高めることで、より健康的な社会作りに貢献していきたいとしている。

今後、法人企業との連携、医療機関と提携した成長する高齢者市場の顧客基盤の獲得、医学的見地を活用した学術ノウハウの取得などを軸にさらに加速していく。