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タニタとつくばウエルネスリサーチが提携 自治体向け健康支援サービスを開発へ

2016.06.09 木 ヘルスケア/ウェルネス

株式会社タニタと株式会社つくばウエルネスリサーチは、自治体へ向けた健康支援サービスの提供を目的とした包括的な業務提携を締結した。

具体的には、タニタが自治体や企業に向けて提供している医療費適正化パッケージ「タニタ健康プログラム※1」に、つくばウエルネスリサーチが開発した、10万人以上のデータによる科学的根拠(エビデンス)に基づいたプログラム(一人ひとりの身体活動量、ライフスタイルに合わせた個別健康支援プログラムや「健幸ポイントシステム※2」)を融合させる計画となっている。

住民の健康増進や医療費適正化をサポートする新たな健康支援サービスの展開を目的に2016年6月10日より販売を開始する。

つくばウエルネスリサーチのプログラムは、全国50以上の自治体や企業の健康保険組合などに提供している健康増進支援サービスのノウハウに加え、中央省庁との連携による実 証実験で得られた生活習慣病予防効果や介護予防効果などのエビデンスに基づいて構築。身体活動量の引き上げによる体力年齢の若返りに加え、副次的効果として年間一人当たり 約10万円の医療費抑制に成功している。

今回、このプログラムとタニタが持つ健康計 測機器(体組成計、活動量計など)、健康サービスによる「タニタ健康プログラム」とを連携させることで、さらに効果的な健康づくりが期待できる。システム面ではオープンプラットフォーム化を進め、複数メーカーの計測機器やサービスとの連携も想定して、自治体の様々なニーズに柔軟に対応していく予定だ。

今後両社では、自治体向けに本サービス の提案活動を進め、3年間で延べ300自治体での導入を目指していく。

※1「タニタ健康プログラム」は、通信機能を備えた体組成計・活動量計・血圧計とインターネットを使い、ワンストップかつ継続して集団の健康管理を行う取り組みです。タニタではこの取り組みにより、加入健康保険組合全体の医療費が増加する中、導入以前よ も約10%の医療費削減に成功。誰もが簡単に「食事・運動・休養をバランス良く取る健康サイクル」を実践することができることから、現在ではこの仕組みをパッケージ化し、 医療費適正化プログラムとして自治体や企業、健康保険組合・共済組合などに提供しています。この取り組みは、企業の成功事例として「平成24年版厚生労働白書」ならびに「平成26年版厚生労働白書」で紹介されているほか、自治体への導入効果について「第 37回日本公衆衛生学会総会」で発表しています。

※2「健幸ポイントシステム」は、Smart Wellness City(スマートウエルネスシティ、以下「SWC」)」総合特区における運動管理プログラム・ポイン ト自動付与のアルゴリズムを搭載したシステムです。SWC総合特区に参加する全国6自治体では、健康に関心のある人だけでなく、無関心層に対しても運動をするきっかけ、あるいは運動を続けるきっかけになる事を目的に、優良なサービスなどを利用しながら健康づくりの努力と成果に応じてポイントを付与するインセンティブ事業として健幸ポイント事業に取り組んでいます。この取り組みにおいて「健幸ポイントシステム」を活用し、参加者に対し運動管理プログラム・ポイント自動付与システムの提供および運動実施においての動機づけ支援を行う事業を実施しています。開始2年目の平成27年度には6自治体 全体で約1万2500人が事業に参加。事業参加から5カ月後には、参加者一人あたりの 平均歩数が1日あたり約2000歩増加しています。また、参加者は運動無関心層・運動 不十分層が全体の約77%を占めており、これまで自治体が行ってきた健康増進事業に参 加することのなかった住民の積極的な参加につながっています。

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