花王と順天堂大学は2日、「健康を科学する」という共通テーマのもと、両組織の連携・協力関係を推進するために、研究包括契約を締結した。

世界的イノベーション創出に向けて

 

超高齢社会となった日本においては、高齢化によって人のさまざまな生理機能の低下が起こるため、その社会的課題を解決し、高齢者の生活の質（QOL）の向上・健康維持・増進および健康寿命の延伸に貢献する研究は、重要な研究テーマの1つであるとの認識を示した上で、高度な医科学的研究と医療実績を有する順天堂大学における臨床現場のニーズを早い段階で把握し、花王の持つこれまでの「ヒトと物質」の両面から行っている本質研究で培った知見を活用して、「清潔」「美」「健康」「高齢化」「環境」「衛生」「メンタル・ヘルスケア」などの分野における社会的課題解決に貢献する新たな研究知見を得ることをめざして、研究における包括的連携による取り組みを推進していくと述べた。

今後は「連携協議会」を設置し、情報交換を密に行い、共同研究テーマの選定や研究進捗の管理を行うなど、互いに有益な連携を図り、さらに、研究者の人材交流、研究施設の相互利用を通じた研究拠点の構築を進めて行く予定としている。