大きく4タイプが存在するマイクロジム

 

マイクロジムを運営するには、来ていただいたお客さまにいかに価値を感じていただき、継続してもらえるかが重要です。それには、メインターゲット層が集客できて、続けてもらえるビジネスモデルを確立することが鍵になるのです。事業を選ぶ際には、自分が好きかつ得意で、世間のニーズも高そうなものを選びましょう。
 
自分が好きで、無理なく夢中になれること、そして自分が得意と思っていることで、他者からの評価も高く、自分は特別がんばっていなくても褒められること。さらに、マーケットがあること。この3つが重なるゾーンにある事業を選んだほうが、成功する確率が高くなります。そうでなければ、リスクを背負ってまで起業することはあまりお勧めできません。
 
ただお金を儲けたいからと、とにかくニーズが多いことに対処するやり方もあると思いますが、そもそも儲けようと思ってトレーナーになったという方に、私は出会ったことがないですね。確固たる信念や理念があり、人々の健康に貢献したいという気持ちがあることは、このビジネスを行ううえで基本であると思います。本日は、全国の個人オーナータイプのマイクロジム施設、4種類をピックアップしてご紹介しますので、そのなかから自分に合うものを選んでいただけたらと思います。次から述べる料金は、1回約60分として算出しています。

 

1.マンツーマン指導特化型
 
広さ：10～20坪
料金：5,000～10,000円
特徴：マシンの台数は5台以下と少なめ。加圧トレーニングを導入しているところが多い。一番手軽にできるタイプ。
 
 
2.PT指導および少人数グループ指導併用タイプ
 
広さ：約20坪
料金：5,000円前後
特徴：マンツーマン指導と少人数グループを同頻度で行う。グループは定員を10名までなどとし、一人ひとりをきっちりみることをアピールする施設が多い。1人で運営しているところは、グループレッスンは時間を決めて、その合い間にPTの予約が入ればやる、というところがほとんど。ピラティススタジオなどに特に多いタイプ。
 
 
3.フリー利用、フリー利用とマンツーマン併用型
 
広さ：20～50坪
料金：月8,000円程度（使い放題。ただしPTは別途料金が必要）
特徴：マシンは10台ほどと大め。水泳部など、チームを受け入れているところが多い。
 
 
4.グループ指導特化型
 
広さ：10～70坪
料金：1回1,000円というところのほか、月会費制をとり、月30,000円などと設定しているところもある
特徴：グループ指導がメイン。あらかじめレッスンスケジュールが決まっており、ヨガスタジオに多いタイプ。マンツーマン指導に対応している施設もある。
 
なお、例外として、月曜だけ開業しているという方や、貸し会議室を使ってジムを行っている方、知り合いのトレーナーのスタジオを借りているという方もいます。そのほか、自宅を改装したり、もっている土地の一部を活用したり、2DKの自宅で、居間をトレーニング室に、寝室をカウンセリング室に使って営業している方もいます。
 
1Kの自宅を片付けて営業している方もいますから、要するに家さえあればマイクロジムをできないことはないと思います（笑）。「スタートアップではなるべく費用を抑えたい」という方は、自宅を使うという手もあるということです。

 

開業資金に差が出る、3つの費用

 

①物件取得費（家賃、敷金、礼金）
 
最初に10ヶ月分をまとめて払わないといけないところも多いです。ただ、私が全国のマイクロジム経営者に聞いた結果、正規の家賃を払っている方はまずいません。皆さん交渉して下げてもらっているんです。
 
なかには、10年間使っていない倉庫をみつけてオーナーに交渉したところ、「健康産業なら」ということで、ほぼタダ同然で借りている方もいます。また、知り合いをたどれば、大体不動産会社の方に行き着くので（笑）、そうなればさらに交渉がラクになります。ちなみに、私の場合は、1ヶ月分の保証金だけで済みましたので、たいへん助かりました。
 
 
②内装費
 
内装にどれだけこだわるかは、資金面で大きく差が出るところです。
 
 
③マシン代
 
マシンを置かないところもありますが、マシンがあってのジムということで、置くところが多いですね。私はViPRのような多機能なツールを使っています。コストも下げられますからお勧めです。
 
 
>>「成功するマイクロジムの集客方法」後編へ
 
 

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株式会社クラブビジネスジャパン
オンライン事業部フィットネスビジネス編集部：庄子  悟