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Fitness Business 62 ◎ September-October 2012106HitItemファイドゥ、ラディカルパワーなどこれまで9種のプレコリオプログラムを展開しているラディカルフィットネスが、今年、新たにファンクショナルトレーニングをベースにしたプログラム「ファクターF」をリリースする。音楽をバックに 楽しくトレーニングラディカルフィットネスが新たにリリースする「ファクターF」はサスペンショントレーニングとサーキットトレーニングから成るファンクショナルトレーニングである。サスペンション、サーキットツールの数にもよるが、6〜12名の少人数で行う。サスペンショントレーニング30分とサーキットトレーニング30分の60分でパッケージとなっているが、クラブで展開する場合は個別に行うこともできる。サーキットトレーニングではボスバランス、メディスンボール、ケトルベル、ラダーなどを使用するが、類似ツールの利用も可能だ。音楽とともにトレーニングを行い、またグループレッスンのため、マシントレーニングにはない楽しさを感じることができる。一方で、身体を機能的に動かすことを目的につくられているため、効果を感じやすい。また、トレーニング中音楽はかかっているが、リズムに合わせた動きはさほどないため、リズムをとるのが苦手な人でもほかのプログラムと比べて参加しやすい。「音楽の目的は、動きを変える合図であったり、テンションを上げたりするためで、音楽に合わせて動く必要はありません。ですから、これまでスタジオプログラムにあまり参加していない方も参加しやすいと思います。一方、ファンクショナルトレーニングに『きつい』『難しい』といったイメージをもっている方には、楽しさの要素を感じてもらうことができるのではないかと思います」強度をアレンジして 初心者、高齢者も参加しやすく滝澤氏は同プログラムについて「日常的に身体を動かしていない、フィットネス初心者にこそ参加してほしい」と言う。「運動をしていない方、とくに日常的にデスクワークが多い方は、身体の後ろに力が入らなくなって姿勢が悪くなってしまいがちです。すると、目線も下がりますからネガティブな発想になりやすいのです。ファクターFでは、全身を鍛えることができるので、身体のベースがしっかりします。すると効率がいい動きができるようになりますし、メンタル的にも前向きになっていくでしょう」また、ふだんストレッチなど調整系のプログラムに参加している人、高齢者や低体力者にも勧めたいという。「ラディカルのプログラムの特徴は、アレンジを自由にできることです。基本の動きは決まっていますが、参加しているお客さまのレベルに合わせて調整することができます。また、お客さま自身で回数や角度によって強度を変えることができます。クラブで導入する際は、時間帯によってレベルを分けるなどする必要もあるかもしれません。プログラムの前にレクチャーの時間を設けることも有効かもしれません」同プログラムは、ラディカルフィットネスのほかのプログラムと同じ音源が使われていることもあり、ラディカルフィットネス愛好者も参加しやすい。すでに試験的に導入しているスポーツクラブNAS若葉台では、有料レッスンにも関わらず、毎回定員となっている。高いレベルの インストラクターを育成ファンクショナルトレーニングを一度に複数のお客さまに指導するため、インストラクターには高いクオリティが求められる。10月から養成コースが始まるが、ファクターFを提供している株式会社プライムエデュケーションは、研修を通じて、一定レベル以上のトレーニングを提供できるインストラクターを育てることを目指す。「人の身体は、思うように身体が動かないと代償作用が生じてしまいます。初心者の方にはとくに、正しい動きをできるようにインストラクターがきちんと指導することが必要です。全体を見てフォローできる技術をつけられるよう研修を行っていきます。また、プログラムの特性から、スタジオインストラクター以外のトレーナーの活躍も期待できます」同プログラムが本格的にクラブで導入されれば、インストラクターにとってもお客さまにとっても、スタジオとジムをつなぐ役割を果たすことが期待される。これにより、新規顧客創造や会員定着にも寄与していくだろう。ファクターFサスペンショントレーニングとサーキットトレーニングを組み合わせたトレーニングラディカルフィットネス オフィシャルトレーナー 滝澤勤氏

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