fitnessbusiness62
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September-October 2012 ◎ Fitness Business 6277小規模施設の成立要件特 集Featureたり、一般的にいわれる好立地に出店するなどして投資過多となってしまい、いつまでたっても投資回収ができない状態に陥ることがある。アメリカで注目されている事業立ち上げ手法「リーンスタートアップ」でもいわれるように最少ユニットで試すようにパイロット店をつくることから始めるのもよい。5)対象顧客がリーズナブルと 感じるプライシングをする志向するポジションに相応しいプライシングをすることが大切だ。基本はP24のポジショニングマップにおいて、第1象限、第2象限は高め、第3象限、第4象限は安めの料金設定となる。重要なことは、各象現においてターゲットするお客さまがリーズナブルと感じる価格にすることである。価格に見合った十分な価値提供をすることが前提であるが、キャパシティを考慮し最もお客さまが密集しそうな価格帯から料金を決めたい。モデルがある程度定まるまではトライ&エラーも必要になろう。柔軟な対応が求められる。6)稼働率を高める総賃借面積に占める重要アイテムのスペース上の構成比を増やし、さらにそこの稼働率を高めるようにクラス編成をすることが求められる。基本はマンツーマンを避け、グループ形式でプログラムを提供するスタイルをとり、さらに曜日・時間帯によりクラスのコーディネイトを常にチェックして最適化、最大化を図ることである。7)効果的な集客手法をとるホームページやブログ、メルマガソーシャルメディアなどICTを積極的に活用するとともに店頭でのダイレクトハンティングや近隣の商店、企業などとのコラボレーションなどを積極的に行い、体験〜入会セールスの流れをつくることが大切だ。特に足元商圏の生活者や勤務者などにリーチするプロモーションを行うことや一度来店してくれた顧客へ継続的に利用提案を行うことが大切となる。さらに既存会員からの紹介率を高める取り組みも積極的に行いたい。

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