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Fitness Business 75 ◎ November-December 201486商品研究大人数でのグループレッスンではなく、10〜15人程度の少人数でエクササイズを指導するフィットネスクラブが増えている。背景には、会員定着、退会抑止、インストラクターの質向上、パーソナルトレーニングへの誘導など、さまざまな目的が見られるが、実際、会員やスタッフの反応はいかがだろうか。現在、スモールグループエクササイズを導入しているクラブに、現状と今後の展望を聞いた。―スモールグループエクササイズ導入の経緯と現状をお聞かせください。熊田:今年度に展開を拡大したプログラムは「KOBAトレ」です。もともとリハビリテーションを目的とした体幹トレーニングで、誰でも簡単に、安心して行えるという点がお客さまにとっても参加しやすい要因となっています。導入を開始したのは2013年4月。都内の数店舗でテスト導入し、今期から本格的に拡大展開を始めました。導入のきっかけは、営業部からの提案です。'13年あたりから、人工芝を敷いたファンクショナルトレーニングエリアを設置する店舗が増え始めたのですが、設置が先行し、そこで行うプログラムが不足するという状況になってきました。そこで注目されたのが、「KOBAトレ」です。現在は「KOBAトレ」のほか、自社開発のファンクショナルトレーニング「カラダ・うごく」など、10以上のプログラムを展開。クラブ内で研修を完結できるプログラムが6、集合研修などに参加して認定を取得するプログラムが4〜5という状況です。柿沼:当社では、あえてスモールグループエクササイズという位置付けをせず、ファンクショナルエリアなどではなく、スタジオの空いている時間やアイドルタイムなどを利用した、小規模のグループエクササイズと捉えています。’12年、本駒込店で「TRX」を試験的に導入し、それから数店舗にて展開していきました。 当時、話題になっていた「ファンクショナル」というキーワードに対して、当社でもなにかできないかと考えた結果の導入でした。現在は、「OASIS HIIT」や「adidas gym & run」なども導入しており、特に「adidas gym & run」は、ランニングブームを背景に開発されたもので、本当にフルマラソンを走ったときの、筋肉の疲労具合を体感できるとあって、ランナーの方たちに好評です。一方、「OASIS HIIT(ハイインテンシティインターバルトレーニング)」はハートレートと連動させ、運動中も心拍数を確認しながら、最大限にトレーニング効果を高めます。しかし、はじめにパーソナルデータを設定しなければならないことや、トランスミッターを付けることに慣れていない人も多いこと、また、運動強度的に「辛過ぎるのではないか」といった社内からの意見もあり、それらをどう調整していくか、今後の課題だと考えています。最新のプログラムとしては、'14年10月から開始した「ビューティーナビ~Face~」というものがあります。これは、女性の多くが抱える「たるみ」や「くすみ」を解消するために、首や肩まわりのストレッチや、マッサージ、表情筋のトレーニングを20分で行なうプログラムです。これを開発するきっかけとなったのは、若い女性を対象にした座談会。「きれいになりたHitItemいけれど、キツいのは嫌」という意見に応えるかたちで、プログラムを開発、着替えなくても参加できるということで、「楽に、美しくなりたい」という女性に人気を集め始めています。このプログラムをスタジオで行う店舗もあれば、フロント脇などの空きスペースで行う店舗もありますが、特に、フロント脇などで開催する場合は、フロントスタッフがお客さまの要望を聞いたり、質問に応じたりすることもありますから、彼らの意識向上にも役立つのではないかと考えています。岩切:当社は、総合クラブ業態とは違い、スモールグループエクササイズが主商品です。'12年8月にグランドオープンして以降、一貫して最大12名(6名を超えるとトレーナーが2名)までのエクササイズを提供しています。お客さまも、これまでフィットネスクラブに通ったことがない方がほとんどですし、正直なところ、「スモールグループエクササイズ」という名称もご存じないのでは、と思います。トレーナーの視点から見ると、通常のグループエクササイズは、参加者のアライメントを細かくチェックしたり修正したりできないという点で問題がスモールグループエクササイズスモールグループエクササイズの現状と動向株式会社ルネサンス 営業企画部プログラム開発チーム課長代理 熊田昌俊氏(写真右)株式会社 東急スポーツオアシス 運営本部商品企画部グループエクササイズ企画(首都)サブマネージャー 柿沼 純氏(写真中)株式会社プログレッシブ F97 代表取締役社長 岩切 誠氏(写真左)

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