『フィットネスビジネス』 No.51
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Fitness Business 51 ◎ November-December 201070テクノジム・ジャパン株式会社(以下テクノジム)は、クラブへのキネシスの運用をサポートするシステムを構築している。本稿では、同社の専門チームがクラブのトレーナーらをサポートし、メンバーの「夢」を実現している事例を紹介したい。顧客層別のキメ細かいプログラム提供東急スポーツシステム、現テクニカルディレクター松尾隆氏は7年前、米国IHRSAの展示会場で同マシンに最初に触れ、衝撃を受けた。その高い機能性もさることながら、外観がお客さまにとって親しみやすく、インテリアとしても洗練されていたからだ。松尾氏は、当時からジムのコンセプトを「機能的な身体づくり」としており、キネシスの導入でそれらが実現できると直感したという。同社とテクノジムの共同で運営を始めた小規模ジム、「リベラ」(代々木)に日本でいち早くキネシスを導入、パーソナルトレーニングを提供した。想像していたとおり、お客さまから高い評価を得ることができた。そこで、「アトリオドゥーエたまプラーザ」店にも導入を決める。松尾氏は、当時同店のチーフとして立ち上げを担当た。まずはできるだけ多くのお客さまにキネシスに触れてもらい、その価値を知っていただこうと、1回の参加に限り1,000円でパーソナルトレーナーらが提供するキネシスのプログラムを体験できる機会を用意。すると、この体験クラスに多くの会員が参加。ここから認知が広がり始め、先のパッケージ商品を受ける会員が確実に増えていく流れができた。今は、多くのお客さまが喜んでキネシスを用いたパーソナルトレーニングに参加している。上月氏自身、週に7名ものお客さまをもつ。そのなかの1人(60歳代・女性)は「(今までいろいろなマシンやギアを使ったけれど)これが一番私の身体に合っている。気になっていた腰痛もよくなり、今はとても快調」と語り、喜んで継続している。上月氏は「トレーナー自身がキネシスを用いたトレーニングのベネフィットを実感することで、お客さまにも説得力がある言葉がけができるようになります」と語り、研修などのソフト面で今後もテクノジムに協力を求め、まだキネシスに触れていないお客さまに既述したような体験会の機会をできるだけ多くつくり、さらにパーソナルトレーニングを広めていこうとしている。「キネシスが一番私の身体には合っています。今はとても快調です」会員さまから喜びの声を引き出す画期的システムWellness Business Newsし、キネシスを使った(1)グループレッスン、(2)グループパーソナル、(3)パーソナルトレーニング、を商品化し、開業と同時に提供。同店に3年間務めるなかで、お客さまに向けて(1)から(3)へと進んでいけるようにお勧めしてキネシスの利用を軌道にのせていった。さらにキネシスの活性化を進めるために、スタッフへテクノジムのキネシス研修への参加を促した。テクノジムは、キネシスを使ってバレエなどのパフォーマンスを高めるプログラムを提供した。当時、同クラブではすでに顧客層別にカスタマイズしたプログラムを複数つくり提供していたが、このバレエ向きのプログラムも、人気クラスのひとつとなった。バレエのクラスやスクールに参加していたお客さまが、基礎トレーニングとしてこのプログラムに参加してくれたのである。お客さまから「身体の軸の安定性がでて、ブレなくなった」「『姿勢がよくなったね』とよくいわれるようになった」といった喜びの声が聞かれるようになっていった。同社は、バレエ以外にもキネシスを使ったゴルフやランニングのプログラムを提供しているが、これらも好評価を得ている。体験会を数多く開催、トレーナーが価値をプレゼンテーションザ・クラブ・アット・エビスガーデンは今年5月にキネシスを導入。同クラブでパーソナルトレーナーを務める上月篤子氏(ボディムーブス代表)は、テクノジムの協力を得て、同クラブとともに、キネシスを使ったパーソナルトレーニングをいかに広めていくかを話し合った。最終的に、パーソナルトレーナーらが提供するキネシスを用いたクラスを、クラブの新しいサービスと位置づけて、5回・10回コース(1回当たり:30分 5,250円)のパッケージ商品をつくり提供することにしザ・クラブ・アット・エビスガーデンでお客さまを指導する上月篤子氏たまプラーザのキネシス専用ルームでお客さまを指導する松尾隆氏

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